ダイソー2025年秋の新製品『ヘビーシンキングペンシル』

100均商品解説

2025年秋、ダイソーから『ヘビーシンキングペンシル』が発売されました。

2025年11月1日時点に公式アプリで確認できたのは、ウエイト約33g、カラー3種類、サイズ約100mmのものです。

(「約」がつくおなじみの表現となりました)。

価格は税抜200円。

砂浜での使用を想定されています。

トリプルフックが2本、フロントアイにはスプリットリングが標準装備されています。

フックサイズは#4相当、スプリットリングは#3相当とパッケージに記載があります。

ウエイトはボディ底付近にフロント(ボディ)フックを前後にまたぐように2つあり、一般的なシンキングペンシルと同様の低重心設計となっています。

下から見てみると、ウエイトはスチールボールを入れるのではなく、一体成型ウエイトの専用設計となっていることがわかります。

低重心かつボディ中心にウエイトを配置することで、シミーフォールを生み出すことに寄与しています。

アイは貫通ワイヤー仕様ではなく、いわゆるエイト環仕様です。

アイの太さは測り方で変わりましたが、1.0mm~1.2mmと青物狙いにも充分。

耐久性をチェックするため、実釣用として内部が見えるスケルトンタイプのカラーを2つ購入しました。

新品で買いましたが、既に塗装が2か所剥げていました(下の画像の〇印参照)。

余っていた自作のフックをミディアム仕様(上)とライト仕様(下)として装着しました。

概ね30g~32g。

上記セッティングで試投したところ、爆風の中でのキャストでしたが飛距離はなかなかのものでした。

飛行姿勢も悪くなかったように思います。

太めのボディのため抵抗が大きく、ジグの適正ウエイトに換算すれば40g以上を投げられるようなロッドが良いでしょう。

慣れるまでは素早く振り切るより、ロッドのベリー部分にしっかり乗せてゆっくりめに投げた方がライントラブルは少なくなると思います。

パッケージに「早巻きからスローまで幅広い速度域に対応」とありますが、筆者がいつも行っているスピードの早巻きではアクションが破綻し、ぐるんぐるんと大きく回転してしまいました。

くるくる程度の回転なら許容できるのですが、大きく回転してしまったので、スローリトリーブのみで使う予定です。

シンペンが表層近くにある場合、フリーフォールさせると横揺れしながら平行姿勢で落ちていく「シミ―フォール」が起きやすいため、表層巻き+フリーフォールの誘いも有効だと思います。

耐久性については、アイや接着面から浸水しないか、ボディが割れないかなどを今後検証していきます。

また、いつものごとくフックとリングは錆びの試験中です。

途中経過を見ると、従来のものよりも錆びに強くなっていると思われますが、結果が出たら追記します。

今回発売されたダイソの『ヘビーシンキングペンシル』は、回らない速度でのリトリーブとフォールを組み合わせたアクションが出来るため、サーフなどの浅い場所では特に使いやすいと思いますし、深い場所でも表層を攻めるときには重宝しそうです。

今回、ダイソー釣具のジャンルにおいて、「ヘビーシンキングペンシル」は初めての登場となりましたので、今後どのようなラインナップが拡充されていくのか注目ですね。

【追記】

水道水と3%の塩水を入れた紙コップをそれぞれ用意し、約1日間水中にいれたままにし、その後乾燥させて錆びるか実験を行いました。

上の画像の左側が水道水、右側が塩水に漬けて乾燥させたものです。

結果は、どちらも目立った錆はありませんでした。

錆びに強いフックは2021年から発売されており、今回の商品も錆対策が施されているようです。

実釣の場面では、フックやリングが地面等にあたることによってキズから錆が生じやすくなるかもしれませんので、標準装備のフックを使用する場合は注意が必要です。

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Posted by KEN(運営者)