ジグのただ巻きスピードについて 1
今回は、100均のジグでただ巻きするときの「スピードの考え方」についてです。
ジグのただ巻きスピードについては、「1秒間にハンドル〇回転」とか、「ボトムをすらない速度で」といった目安を聞いたことがある人は多いと思いますが、100均ジグでも同じ考え方をして良いのか、疑問に思ったことはないでしょうか。
結論から言うと同じ考え方で構いませんが、100均のジグを使うにあたって知っておいた方が良い考え方について、ジグの動きの視点から紹介します。
基本のスピード(スタンダードスピード):ジグが左右にキレイに振られる
100均ジグのただ巻きスピードの基本はジグがきれいに左右に振られるスピードです。
先に注意点として、これは他のスピードを説明する上での基準となるスピードのことで、このスピードが最も魚が釣れるということではありません。
まずはこのスタンダードスピードを覚えてください。
ちょい投げをして表層でジグを引いてみるなど、視覚的に確認しながらやるとすぐに覚えられます。
ミノーやバイブレーションを使ったことがある人は、ルアーがきれいに左右に振られるというイメージにピンとくるでしょう。
頭を支点としてブリブリとお尻を振るアクションです。
速巻き(ファストスピード):ジグが回転する
次に速巻きについてですが、基本のスピードからさらにスピードを上げるとボディを振らなくなり、回転しながら真っすぐに泳ぐようになります。
これが速巻きのスピードになります。
ジグが一直線になって帰ってくるので一見釣れそうにないですが、特に青物は釣れることがあります。←泳ぎの遅いはずのフグも釣ったことがあります。
ジグを高速で回収しているときに喰ってきたというのがこれで、よくある話です。
遅巻き(スロースピード):ジグがフラフラと不規則に泳ぐ
基本のスピードからスピードを徐々に落としていくと、振られていたボディの幅が小さくなり、最後にはボディが振られなくなります。
ボディが振られなくなったら、ボトムの方へ、スッ、フラッ、っと不規則な動きをしながら沈んでいってしまいます。
このスピードで巻いているとジグはいずれボトムにつきます。
初心者卒業のために覚えておくべきスピードは4つ
ここからが本題です。
100均のジグをただ巻きアクションで、どのスピードが釣れるのか、意識して調べました。
その結果、
①スタンダード⇒青物に有効。ボトム着底後の巻き始めはほぼ全魚種に効く。
②ファスト⇒青物に特に有効。ボトムから表層まで一機に巻き上げたり、着水直後の表層巻きはナブラが出ているときに有効。
③ボトムすれすれ⇒説明不要でしょう。青物、根魚、平物などほぼ全魚種に有効です。魚の密度が最も濃いレンジなので、釣れる確率が最も高いでしょう。
④スタンダードとスローの中間⇒※
ここで、④※について補足します。
復習ですが、①スタンダードスピードはボディがほぼ規則正しく左右に振られている状況で、このスピードを徐々に遅くしていくとその振れ幅が小さくなり、最終的にはリールを巻いていてもボディが振られず不規則にフラーっとフォールしていきます。
④はこのフォールに入らないぎりぎりのスピード(か弱くボディを振っているスピード)のことで、これ以上ゆっくり巻くと沈んでいってしまうようなスピードです。
ボディを振らないので、アクションしていないように感じてしまうかもしれませんし、青物にそのスピードでは見切られてしまうと考えてしまうかもしれません。
実際筆者もそう考えていましたが、このスピードで何匹も青物を釣りました(50㎝未満ですが)。
このスピードが万能なわけではありませんが、引き出しの一つとして覚えておくと良いと思います。
ただ巻きのスピードに特化して考えると覚えておくのは上の4つあれば十分です。
むしろ多いくらいで、④は最も難しいと思いますので、習得するなら①→③→②→④の順をおすすめします。
なお、④を覚えるには、どちらかというとダイソーの「ジグロック(太身)」よりも「メタルジグ(細身)」を使うと良いと思います。
ボディを振っていることと、フォールが「ジグロック(太身)」よりも視覚的に見やすいからです。
今回は、100均ジグの基本アクションの一つであるただ巻きのスピードについての話でした。
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