セルフオーバーホール(ベイトリール編)

タックルメンテナンス方法

今回は、ベイトリール(REVO X)のセルフオーバーホールの記事です。

ここ最近はスピニングリールや他のベイトリールを使っていたので、REVO Xを購入して3年ほど経ちましたが、10回程度しか使用していません。

分解掃除を行う頻度は、スピニングであってもベイトリールであっても、通常は大体年2回程度行っています。

スピニングリールはラインローラーのみを行うことが多いのでそれほど大変ではないのですが、ベイトリールは構造上ほぼ全部バラすので、台数が増えるにつれて年々大変に感じていました。

そこで、オーバーホールをしないとどのくらいもつのか、REVO Xで実験していました。

年に数回程度の使用でも、まる3年でリールから悲鳴が聞こえてきたので、今回セルフオーバーホールを実行しました。

準備するものは、パーツクリーナー、グリス・オイル、ドライバー、ウエス、綿棒・歯ブラシ、仕切りケースなど。

↑ざっと用意して写真を撮りましたが、ドライバーなど準備漏れのものもあります。

大まかな手順は、パーツを紙コップに入れ、パーツクリーナーを吹きかけてゆすって洗い、取り出してウエスで拭いた後、仕切りパーツに入れて乾燥させ、グリスやウエスを塗って組み上げます。

↑分解中

↑歯ブラシとベビー綿棒を使って汚れを落とします。

↑ギヤ周りは順番を間違わないよう、順番に並べます。

↑各パーツは、洗浄後、乾燥も兼ねて仕切りケースに順番に入れて、順番ミスと紛失を防ぎます。

↑ベアリングも分解。

↑ベアリングに赤錆が浮いています。通常はこうなったら交換です。

ベアリングを交換する際は、メーカーによって、また箇所によってサイズが違いますので、内径、外径、幅を間違わないように測っておきます。

↑パーツをきれいにしたら、分解した手順と逆の手順で組み上げて完成です。

オーバーホール後は、巻き心地がかなり改善されました。

釣行後は毎回弱めの水をかけて塩分や汚れを流し、マイクロファイバータオルで拭き、乾燥させる作業を行っていましたので外側は大して汚れていませんでしたが、内側は相当なダメージを受けていて、ベアリングが錆びていたり、ギアシャフトが抜けないなどの影響がありました。

月に4回程度でも、海でルアーをやる人は半年に1回程度オーバーホールすると錆が出ず、パーツ交換程度で済むので長く使えると感じました。

本来やめた方が良いですが、今回は実験的に赤錆が出た金属製パーツを洗浄して再利用しました。

次回分解したときにどうなっているかどきどきです。

また、よく言われることですが、自分で分解したり、純正以外のオイル等を使用すると、保証や修理等が受けられなくなる場合があるようですのでご注意ください。

セルフオーバーホールは、道具への愛着が高まって大事にするようになりますし、リールの機構やパーツの強度等の物理的要素を学ぶことができますが、慣れないうちは分解時にパーツを紛失したり組み上げに失敗するリスク、時間と初期コストがかかります。

しかし、もし手元に引退を待つだけのリールがあれば、最後のお役目として、学ばせてもらえることがあると思います。また、ひょっとしたら復活してくれるかもしれません。