スローブラットキャストロング 20本中唯一水平姿勢フォールしたジグ

100均ジグのパートナーを探せ(since2022)

今回は、メーカージグの紹介第3弾です。

最近メーカー品の紹介記事が多いですが、そもそもの企画をご存じでない方のために簡単にこれまでの経緯を説明させていただきます。

これまで100均ジグを使用して多くの魚を釣ってきましたが、どうしても解決できない弱点があることに気づきました。

このことは100均ジグの弱点にまとめています。

そこで、100均ジグをメインジグとして使いながらも、ここぞというときに助っ人として登場するようなパートナージグを探そうと思いつきました。

それが100均ジグのパートナーを探せ!!という2022年の企画です。

企画はジグ選びから始め、吟味に吟味を重ねてまず5種類のメーカージグに絞りこみました。

そしてこの5種類のジグで水中映像を撮ったり、実釣試験を行ったりして、最終的にパートナーとなるジグを見つけようとしました。

ところが、この企画が自分にとって想像以上に面白く、当初5種類の中からジグを選ぶ予定でしたが、探究するうちに20種類以上のジグを買い込むことになってしまいました。

そんな中、とても興味深いジグを見つけたので、これまで2回に渡って紹介したのでした。

メーカージグ紹介第1弾
メーカージグ紹介第2弾

そして、今回が第3弾となります。

今回紹介するジグは、購入前からかなり期待していました。

というのも、パートナーとして求めていたスリム形状、非対称、軽金属で、加えてセンターバランスといいつつもフロントウエイト気味のようで、これもまた求めていた要素であり、それらをすべて備えていたのです。

事前の調査では最もパートナーに近い存在だと考えていましたが、公平な審査を心がけ、他のジグと同じように実釣と水中映像に臨みました。

そこで、想像していなかった事実を知ることになりました。

それが水平姿勢フォールです。

以前になんとなくで計算した結果、ジグが水平姿勢のフォールをする確率はかなり低いため、一定の条件が揃わない限り、多くの場合では垂直姿勢フォールになると現時点では結論づけています。

フォール時はどうしてもフックやラインに水の抵抗が発生してしまうからです。

しかも、水中映像を撮った際は足元にジグを落としていますので、最初からジグが垂直姿勢になっています。

その状態から水平姿勢でフォールするには、ラインとフックにかかる水の抵抗と同じ力をジグにかけないといけないので、ウエイトがフロント寄りにないといけないと考えられるのです。

こうした条件のため、購入した20本以上のジグで、足元でのフリーフォールの実験をしたところ、ダイソーのジグを含めてほぼすべてが垂直姿勢でフォールする結果となりました。

もちろん、20本のジグの中には水平姿勢でフォールすることを売り文句にしたものもありました。

そんな中、たった1つだけ、本当に水平姿勢でフォールするジグがあったのです。

撮影した動画をチェックする中で、これを見つけたときは感動しました。

前置きが長くなりましたが、動画を用意しましたのでまずご覧ください。

水深約10mで撮影したものです。

ジグが画角から外れたり小さかったりして見づらいですが、予めご了承ください。

100均ジグ、メーカージグ、これまで紹介した2種類のジグ、スローブラットキャストロングの順に動画が流れます。

ブログ限定公開です。

水平姿勢フォールはわかりましたでしょうか。

多くのジグは垂直姿勢のままストンとフォールしたり、ヒラヒラと波打ったり、クルクルと回りながらフォールします。

100均ジグは垂直姿勢でフォールすると考えて釣りましょうと主張していた理由がわかっていただけたと思います。

その他のメーカージグを見てみると、「ショア・スキッド・ジグ」のようにヒラヒラと波打つ幅が大きかったり、「ビックバッカージグ スライドスティック」のようにリフトからフォールに移行する時間がほんのすこし長かったりと、それぞれに特徴があります。

そして、「スローブラットキャストロング」は、水平姿勢でフォールするという特徴があることがわかりました。

毎回水平姿勢になるわけではありませんでしたが、動画では2回に1回くらい水平姿勢でフォールしています。

繰り返しになりますが、水平姿勢でフォールすると謳ったジグを含め20本以上試し、今回の実験で実際に水平姿勢でフォールしたのはこの1本だけでした。

足元でこの姿勢ですから、遠投すればより水平姿勢でフォールする確率は高くなるのではないでしょうか。

ちなみに、実釣試験ではホッケを釣りました(写真は取り忘れました)。

なお、このジグを知る前に、非常に似たジグを使用して防波堤から75㎝のマダイを釣っています。

この似たジグは鉛合金で、スローブラットキャストロングはおそらく亜鉛合金のため、同じウエイトでもスローブラットキャストロングの方がサイズが大きいです。

大きいサイズの魚を狙うには大きいジグの方が良いので、値段を考慮しなければスローブラットキャストロングの方が好みです。

なお、毎度のことですが、実験でも実釣でも使用するフックはすべて12lbフックに交換し、万が一根がかったときでも回収確率を高める工夫をしています。


今回は、100均ジグのパートナーを探せ!の企画の中から、唯一水平姿勢でフォールしたジグの紹介でした。

他のジグとの条件を合わせるため今回は30gを使用しましたが、40gや60gも使ってみたいですね。