2年間スピニングタックルを使ってみての感想

2020年1月、それまではベイトタックルばかり使っていましたが、新たな発見を求めてスピニングタックルに挑戦することに決めました。
コロナの影響で釣行回数は多くありませんでしたが、挑戦開始から約2年経ちましたので、ここまでの経過を一旦まとめてみることにしました。
100均ジグでの釣りにはずっとベイトタックルを使っていましたが、初心者にも経験者にも楽しんでもらえるような記事を書きたいと考えていたことと、自身の釣りの幅を広げるため、2020年1月から、
- スピニングタックルを使う
- キャストとハンドルを普段と反対の手で行う
ことにしました。
キャストとハンドルを普段と反対の手で行うことにしたのは、初心者にとって、ジグの釣りにどのような難しさがあるのか感じてみたかったからです。
この試みは大変勉強になり、既に記事にしています。
今回の記事は、スピニングタックルとベイトタックルの違いについて、私が感じたメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。
メリット
飛距離
風があるときのキャストのしやすさは、スピニングタックルの勝ちです。
風があるときはベイトタックルではバックラッシュしやすくなるので、ブレーキを強めたり、垂らしやロッドのしならせ方により集中しなければならないので、ストレスに感じることがあります。
しかし、風の影響がほとんどない状況では、両者の差はそれほど感じませんでした。
スピニングタックルの方が飛距離があると結論しがちですが、スピニングタックルの方がベイトタックルよりもロッドが長いケースが多いためそうなりがちで、ベイトタックルでのキャストに慣れれば極端な差はないと感じました。
冬でも寒くない
ベイトタックルはリールを包むように持つので、冬は手が冷たくなります。
それに対し、スピニングタックルはリールに触れる面積が少ないので、ベイトタックルほど手が冷えませんでした。
ピンとこないかもしれませんが、冬に釣りをする場合は重要なポイントだと感じました。

デメリット
ラインの選択肢が狭い

100均ジグを使用する釣りでは、私は16lb以上の強度が欲しいので、ラインがヨレやすい構造のスピニングタックルではPE一択でした。
ベイトタックルはフロロカーボンやナイロンも使用できるので、スピニングタックルの残念なところです。
アクションをつけづらい
スピニングタックルではアクションをつけづらいと感じましたが、これには2つの原因があります。
1つ目の原因は、ロッドの長さです。
7フィート台、8フィート台、9フィート台、10フィート台のロッドを試しましたが、ショアジギングでよく使われる9フィートや10フィート台のロッドでは、ロッドさばきが難しく感じました。
慣れの問題もありますが、キビキビとアクションさせたいのに、ティップが柔らかいロッドだとジグの動きが鈍くなる上、アクション後のラインスラックをうまく作れないし、ティップが硬いロッドだと腕力が必要なため、腕にすぐ疲労が溜まってしまいます。
長い×高反発×軽いロッドは、なかなかないのかもしれません。
また、ロングロッドは感度が悪いということもわかりました。
8フィート台の硬めのロッドを使うと取り回し、感度、疲労度がかなり改善されたので、堤防で釣りをするなら最初は7~8フィート台のロッドをおすすめします。
アクションをつけづらい2つ目の原因は、リールの重心です。
ベイトタックルはリールの重心がロッドに近く、リールとロッドを一緒に掴むことができるため、キャストしたりアクションをつけてもブレにくいという特徴があります。
これに対し、スピニングタックルではリールの重心がロッドから少し離れていますし、リール本体を掴むわけではないので左右にブレやすいのです。
このため、連続した激しめのアクションはやりづらいことがわかりました。
いろいろな動画を見てみると、スピニングタックルでジグを使う場合、ロッドを上下にばかり動かしていることわかると思います。
左右や斜めのロッドアクションは、スピニングタックルではやりづらいからです。
最近のリールは軽量化されてきているとはいえ、何時間もやっていると中指と薬指の間が痛くなってきますので、負担がかからないよう上下(縦)方向のロッドアクションばかりになってしまいます。
速めのスイミングといった横方向のアクションをしたいときのほか、太陽がまぶしかったり、風があるときはロッドを寝かせたかったりするときは左右ナナメにロッドを動かしたいので、このことは結構ストレスに感じました。

まとめ

スピニングタックルについて一言でまとめると、飛距離は出るが、細かな操作はしにくい。
ショアジギングといえばスピニングタックル派が圧倒的な割合を占めるので、どれだけメリットがあるか期待していた部分はありましたが、メリットがある反面、デメリットもよくわかりました。
また、感度や取り回しは、ロッドの価格や性能よりも長さの影響が大きいということもわかりました。
ちなみに釣果は、イナダ、ヒラメ(ソゲサイズ)、キジハタ、ホッケなどを釣りましたが、ベイトタックルよりだいぶ落ちてしまいました。
今後は今回わかったことを活かしながら、タックルを使い分けて釣行に臨もうと思います。

ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません