一つの立ち位置で何投するかは立つ前から決めている:スクエアフィッシングpart2
突然ですが、次の画像をご覧ください。

防波堤の際に立ち、これから海に向かって本日の第一投目をするところです。
さて、問題です。
あなたはこの立ち位置で、何投する予定ですか?
何投するかなんて考えたことがない。「飽きるまで投げる」でいいんじゃない?
そんな釣り人が意外と多いのではないでしょうか。
かつての私もそうでした。
でも、今はそこに立つ前から何投するか決めています。
今回はそんな話です。
同じ立ち位置で投げるのは1~5投
結論から言いますと、筆者が同じ立ち位置で投げるのは1~5投です。
1~5投と言っても、気分に任せて投げる回数が変わるのではなく、立つ前から1投なのか、3投するのか、それとも5投するのかを決めています。
なお、同じ立ち位置で2投以上する場合でも、同じコースに投げることはありません。
釣り場をメッシュして考える
以前にも触れたことがある考え方なのですが、釣り場を頭の中でマスで区切って(メッシュ化)、ルアーがそのマスを通ったらそのマスは攻略完了(2回以上ルアーを通しても反応はない)と考えます。
釣り場に向かって歩きながら、何投すればこの釣り場のマスを効率的に塗りつぶせるのかを考えるので、立ち位置に立った時点で何投するかが決まっているというわけです。
下の図は、釣り場をA1からE5までの25マスで模したものです。
釣り人の立ち位置はC5の1マス下です。

ここで、1マス20mとして、真正面に80m(4マス分)投げてルアーを通したと仮定すると、そのトレースした部分のマス(C2,C3,C4,C5)は塗りつぶした(攻略した)ことになります。

2投目以降は右ナナメや左ナナメといったように1投ごとに投げる方向を変えて、メッシュした釣り場を塗りつぶしていくイメージです。
おおよそ釣り場のマスを塗りつぶし終えたら移動し、新しい立ち位置でも同じことを繰り返していきます。
前提として、1投で攻めきる
トレースしたマスを「攻略完了」と自信を持って言うためには、自信のあるアクションで攻めければなりません。
100均ジグのアクションの種類はキリがありませんので、筆者は経験上信頼できる2つのアクションに絞っています。
それがリフト&フォールとただ巻きです。
どちらかのアクションでマスを通過させて釣れなかったら、(筆者に釣れる)魚はいないとすっぱりと諦めます。
1投目で反応なかったから2投目ではアクションを変えて…ということはしません。
1投目で釣れなかった魚を2投目以降で反応させるようなテクニックは筆者にはないと考えているからです。
メッシュブロックの大きさは状況によって変わる
ここでちょっと話が複雑になります。
これまでメッシュブロックの大きさに触れて来ませんでしたが、メッシュブロックの大きさは、ルアーを見つけたときの魚の行動範囲と考えてください。
つまり、メッシュブロックの大きさはそのときの魚の活性で変わると考えます。
例えば、一般的にゴールデンタイムである朝マヅメはメッシュブロックは大きく(右)、日が昇った正午前後はメッシュブロックが小さい(左)と考えられます。

メッシュブロックが大きい(右)ほど、魚が動く範囲が大きいわけですから、攻略するために投げる回数は少なくなります。
逆にメッシュブロックが小さい(左)ほど、より魚に近いところにルアーを通さなければならないので、攻略するには投げる回数は多くなります。
回遊待ちや狭い釣り場ではこの釣り方は出来ない
魚の回遊待ちの釣りは、一度投げた場所に投げ続けたとしても、魚が通りかかるのを待つ釣り方なので問題ないですし、釣り人が多い場所ではそもそも広範囲に投げることが出来ないので、上記はあくまでランガン出来る場所が前提の釣り方となります。
また、縦方向(水深の浅い深い)や魚の移動、ルアーを変えることを考慮すると複雑になりますので、今回の記事では省略しています。
まとめ
今回は、釣り場をメッシュブロックに区切って考えているため、同じ立ち位置で何投するかは立った時点で決まっているという話でした。
難しいと思った方は、「同じ場所に2投以上投げない」というルールで釣りをしてみると良いかもしれません。
そもそも、メッシュブロックの発想に辿り着いたのは、土地勘のない初めての場所では、釣れそうだと思う場所で粘って何投もするより、別の方向に投げたり移動した方が釣果が上がるということに気づいたことがきっかけです。
「同じ場所に2投以上投げない」ルールは、1投を大事にすることになるため、ボトム感知に集中したり、釣れるアクションが出来ているのかを真剣に考えることにもつながります。
また、移動を余儀なくされるので、必然的に荷物が減り、ルアーの絞り込みもなされます。
ルアーが多くあっても使いこなせていない自分に気づくかもしれません。
制約が増えるということは一見不利に思えますが、実は考えなくて良かったことに気づく機会になり、感受性が上がり、本来考えるべき要素に集中できるというメリットもあります。
一つの考え方ですが、面白そうと思った方は是非メッシュブロックという考え方を試してみてください。
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