ショアジギング/ダイソージグ 追ってくるけど食わない秋の小型青物攻略法
ジグを追ってくるけど食わない。
すぐ足元まで来るのに、
フォールさせたら追いかけていくのに、
どうやっても食ってくれない小型のカンパチやイナダ。
アクションが違うのか、
それともジグの重さが違うのか、
はたまたフォルムが違うのか。
昨年は、攻略法が見つからないままシーズンが終わってしまいましたが、
今年、ようやく1つの攻略法が見つかりました。
昨年は惨敗
まず、小型青物を狙う釣りのシチュエーションを説明すると、
時期は秋、防波堤で、お決まりのダイソージグ18g、28g、40gの3種類を使って青物や根魚狙いをショアジギングで狙います。
リフト&フォールを基本のアクションとし、手前まで来たジグを回収すると小型のカンパチやイナダが数匹追ってくる。
魚は確かにいるけれど、なかなかジグにアタックしてこない。
アクションが悪いのかとアクションを変えてワンピッチジャークをしたり、ただ巻きをしたり、ジャークをしたり、いろいろと試してみるがアタックはない。
それならばと細見のジグベイトに取り換え、同様にアクションを変えて誘ってみるもやはりダメ。
結局、2019年は1回の釣行で1匹釣るのがやっとでした。
2020年の挑戦
そして2020年の秋。
ちょうど夏にダイソーから『メタルジグ』という新商品が出ました。
メインで使っている『ジグロック』より細見のシルエット。
敗因をひと冬考えた結果、細見のシルエットが有効なのではないかという仮説が浮かんでいたので、
『メタルジグ』の発売は願ってもないタイミングでした。
いざ、同じ堤防に立ち、同じシチュエーションでリベンジです。
ところが、あっけなく仮説は崩れ去ります。
細見の『メタルジグ』にしたところで、小型青物のチェイスはあってもバイトにはいたりません。
状況は前年と変わりません。
釣れないのはジグが理由ではありませんでした。
次に試したのはアクション。
こうなったら、やったことのないアクションで試すしかない。
教科書通りのアクションは一通りやったので、常識を捨てて考えます。
超スローリトリーブ、ひたすらシェイク、大きなジャーク……
試行錯誤していると、あるとき、ついに待望の青物がヒット!
釣れたのは30~35㎝のイナダでした。
同じアクションを試すと、またもヒット!
今度は約30㎝のカンパチです。
さらに同じ誘い方をすると、また小型カンパチがヒット!
しかしこちらはピックアップ寸前でバラシてしまいました。
その後もアタリとバラシが続きます。
この日キャッチできたのは2匹だけでしたが、バラシとアタリの回数は6,7回はあったでしょう。
25センチクラスのアジと根魚もかけていますので、前年と比べると大進歩でした。
ついに見つけた!小型青物に効くアクション
まず、2019年試した「釣れなかった」アクションから↓↓
着水したらフリーフォールでボトムまで落とします。
その後はボトムを中心にリフト&フォール、ワンピッチジャーク&フォールなどで探ります。
しかし、反応はありませんでした
そして、今回発見した小型青物攻略アクションはコチラ↓↓
着水後、ボトムまでフリーフォールまでは同じ。
ボトムに着底したらリールを20回~30回を巻き、表層までジグが来たらボトムまでフリーフォール。
この繰り返しです。
ちなみに、表層まで巻く時に、ただ巻き、高速巻き、ワンピッチジャーク、どれでも魚の反応は大して変わりませんでした。
前年とアクションは大して変化ないんじゃないかって?
いいえ。
最初は信じられませんでしたが、魚の反応がまるで違いました。
理屈を考える
前年も、「巻いて落とす」というアクションをやらなかったわけではありません。
今年のアクションと何が違うかというと、「リールの巻きの回数」です。
昨年は3回巻いてフォール、5回巻いてフォール、7回巻いてフォールというアクションは試しました。
20回も30回も巻かなかったのは、釣りの基本は「ボトムを攻める」という固定概念があったからです。
しかし、今回のようにターゲットが小型青物であれば、ちょっと様子が違うようです。
堤防から小型青物を観察してみると、表層を泳いでいるサヨリを数メートルから数十メートルの間、後ろや下、横で並んで泳ぎ、タイミングを見計らってかぶりつきます。
これが大型魚になると、並んで泳ぐようなことはあまりせず、どこからかぬっと現れて、すぽっと吸い込むように食べます。
小型魚はある意味無駄な活動が多く、大型魚は省エネです。
このように青物はサイズによって捕食の仕方に違いがあるので、
小型青物を狙うときは、ルアーと並んで泳ぐ時間=獲物を見せる距離をあえて作る必要があったのです。
私が試した釣り場は水深が8~15メートルほどの場所だったので、80メートルほどキャストすると、
ジグがボトムからトップにくるまでハイギヤのリールでも30回くらい巻くことができるので、
リール1巻き90センチとすると、90㎝×30巻き=27メートルとなり、27メートルもの間じっくり見せることができます。
そして、そこから一気にボトムまでフリーフォールさせるので、ここでも見せる距離を作ることができるのです。
そして、小型青物がアタックするタイミングは、
- トップまで巻き上げたジグがフォールに代わるタイミング
- フォール中
- ボトムから巻き上げ始めたタイミング
が多かったように思います。
もちろん、巻き上げ途中にアタックしてきたこともありました。
まとめ
追ってくるけど食わない小型青物の攻略法は、以下の3ステップです。
- 着水後はフリーフォールでボトム着底
- ジグが表層にくるまでボトムから巻きあげる
- 表層付近まできたらボトムまでフリーフォール
水深やキャストの飛距離によって、リールを巻く回数や1キャストでフォールさせられる回数は異なりますので、自分に合った方法にカスタマイズして試してみてください。
10月に入り、青物が釣れだしているところも多いのではないでしょうか。
釣りはボトムを狙うのがセオリーですが、小型青物狙いのときは一旦忘れて、しっかりと表層まで巻き上げきることを心がけて、是非釣果を伸ばしてください。
↓2024年秋もこのパターンがハマりました。
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