ベイトショアジギング 誰も知らないブレーキセッティング

100均ジグ釣り方

「誰も知らない」なんて言葉を使ってハードルをあげてしまって、大丈夫なんだろうか。

「誰もやらない」の方が正確かもしれません…。

 

さて、

今回は、ベイトショアジギングをするにあたってのベイトリールのブレーキセッティングの話をしたいと思います。

この話には流れがありまして、

 

  1. ショアジギングではフォール中にアタリが多くある
  2. ベイトリールにはフォール中のアタリをとる方法がある
  3. それにはベイトリールのブレーキセッティングが重要である

 

というものです。

 

今回の記事は3.にあたります。

ちなみに、↓の記事を先に読むと今回の記事がよくわかるような構成になっています。

 

ここまでの話の流れをざっとまとめると、フォール中のアタリは、

 

  • リールとバッドガイドの間のラインのブレ(揺れ)方に変化がある
  • ロッドティップから海面までのラインのたわみに変化がある

 

ということで、どちらの方法もラインがスムーズに出ていくことが重要なわけです。

特に2つ目の方法でアタリをとるときは、

  • ラインがたわみ過ぎているとフッキング動作が難しくなる
  • ラインが張り過ぎているとラインにテンションがかかりってフリーフォールさせにくい

という問題点がありました。

 

ところが、この問題については、

ベイトリールのブレーキセッティングで解決できる

んです。

 

ベイトリールのブレーキは大きく分けて2種類あり、ほとんどのベイトリールに共通してついているのが通称メカニカルブレーキというもので、ハンドル側についているブレーキです。

今回いじるのは、このメカニカルブレーキの方です。

DCだとかマグネットだとか、ハンドルの反対側についているブレーキではありません。

 

メカニカルブレーキのセッティング方法については、だいぶ前にはルアーがゆっくり落ちる程度に締めると言われていて、現在ではスプールがカタカタ言わなくなるまで締め込むといった説明がされています。

しかし、この基本のセッティングについてよく考えてみると、あくまでバックラッシュをしないで遠くに投げることを最優先にしたセッティングのように思うわけです。

実際、メカニカルブレーキの調整方法についてネットで調べてみると、ほぼ100%がこの基本のセッティングのことを書いています。

でも、実釣を繰り返すうちにメカニカルブレーキを調節することでフォール中のアタリがとりやすくなることに気づいたのです。

 

その方法は、

「基本のセッティングよりもメカニカルブレーキを締めて調整する」

という方法です。

 

方法という大それたものではなく、ただ調節するだけのことなのですが、「メカニカルブレーキはゼロポジション(基本セッティングのこと)にセットしたらいじらない!」という概念にとらわれている人が非常に多く、このメカニカルブレーキのセッティングは盲点になっています。

メカニカルブレーキを調整することで釣りの幅が広がるわけですから、非常にもったいない話です。

 

実際にベイトショアジギングを基本のセッティングのまますると、ジグが重いためラインのたわみが大きくなりすぎてしまいます。

そのため、アタリが出たらロッドを大きく動かしてあげないとアワセがうまくきまりません。

その分フッキングに時間がかかりますし、短いロッドならフッキングが甘くなってしまう可能性があります。

そこで、フッキングがしやすく、かつ、出来るだけフリーフォールできるようなラインの絶妙なたわみが作れるまでブレーキを締めて調節します。

ブレーキを締め込み過ぎるとジグがラインを引っ張ることになり、ジグの動きが悪くなりますのでその一歩手前といった感覚です。

このちょうどいいたわみとは、使うタックルや状況によるのですが、私の場合は次の画像くらいにしています。

 

ベイトショアジギングをしている方は是非一度試してみてください。

アタリがわかると面白いですよ。

 

このメカニカルブレーキですが、釣行中に微調整をします。

というのも、使うジグの重さや形のほか、潮の流れ、風の強さや方向などでラインのたわみ方が変わるためです。

このラインのたわみは非常に重要なサインとなっていて、アタリを知らせてくれるほか、潮の流れの向きや強さを感じることもできるようになります

いつもよりもたわみが大きくなったら潮が遅いポイントを通過しているな、とかがわかります。

 

発展途上のベイトショアジギングにおいて、しかもフォールで釣るという方法がマニアックなのか、このセッティングについて説明しているものはありませんでしたが、これは遠投を優先したいとか、ブレーキを締めてベアリングを摩耗させたくないとか、そういった理由からなのかもしれません。

 

スピニングタックルを使っている方にとっては、ピンとこない話かもしれませんが、ベイトショアジギングをやっている人にとっては引き出しが増えるのではないか、役に立つかもしれないと思ったので記事にしました。

この方法をマスターすれば、フォールでの釣果はスピニングタックルよりもずっと上がると思いますし、釣りがうまくなった感があって楽しくなるはずです。

100均ジグ釣り方

Posted by KEN(運営者)