【2021年版】ショアジギング/ダイソージギンガーへの道
『ダイソージグ』の魅力に取り憑かれて数年が経ちました。
これまでにダイソージグで釣った魚種は25種類以上にのぼります。
ダイソージグは安くて良く釣れるルアーです。
このサイトでは、そんなダイソージグの魅力や釣り方について紹介しています。
ダイソージグの魅力
100円ショップ「ザ・ダイソー」のジグ
2020年夏発売の『メタルジグ』
早速ですが、ダイソージグの魅力を3つ挙げてみました。
安い!
ダイソージグの価格は税抜100円!!
釣り具メーカーさんのジグは1本500円~2,000円ぐらいしますから、ダイソージグの安さは突出しています。
ダイソージグに惚れ込んだ釣り人は数多く、シーズン中はもちろんのことシーズンオフでも売り切れていることが多々あります。
ダイソージグはダイソー店舗全店に置いているわけではありません。
取り扱いをしている店舗を探しましょう。
見かけたら大人買い必至の人気商品です。
よく釣れる!
ダイソージグはよく釣れます。
ブリやサワラといった青物を始め、ヒラメなどの平物、キジハタやソイなどの根魚からイカやタコまで、これまでに釣った魚種は25種類以上にものぼります。
釣り方には少しコツが必要ですので、本サイトを参考にしていろいろと試してみてください。
ダイソージグでサゴシ、アジ、イナダ、マダイ、サバの5種目達成(ジグロック18g使用)
ダイソージグ1本で岸からこれだけ釣れるときも(キジハタ、アジ)
大物が釣れる!
ダイソージグを使うと大物が釣れます。
正確に言うと「釣れる魚は大物が多い!」ということになります。
ダイソージグは金属でできているため他の種類のルアーよりも重く、必然的にアクション(動き)が速くなります。
速い動きにアタックする魚は速く泳ぐ能力のある魚ということになりますので、確率的に大物が釣れやすくなるという理屈です。
また、魚は大型化すると魚食生が高まるという理由もあります。
リリースするような小さい魚は釣れないという見方もできるため、資源保護にもつながります。
ダイソージグを使ってみれば、釣れた魚の大きさにきっと驚くでしょう。
ダイソージグで釣った80センチクラスのワラサ3本
ダイソージグで釣れる魚
ダイソージグで釣れる魚は青物から根魚まで、小魚をエサにするような肉食魚ならほとんど釣ることができます。
75センチのワラサ(18gのジグベイト使用)
夜に釣れたクロダイ
冬に釣った50センチクラスのアイナメ(18gのジグロック使用)
ダイソージグは一部の釣り人が愛用しているものの本当に釣れるのか疑心暗鬼の人も多く、本格的に使用している人はまだ少ない印象です。
そのため魚がスレておらず、先行者がワームを散々投げた後でもあっさり釣れてしまうことがあります。
どうしてこんなところでこんな魚が? といったことがよく起こります。
これまでに、ブリ、サワラ、カンパチ、アジ、サバ、カマス、ニシン、ヒラメ、アイナメ、ホッケ、メバル、ソイ、キジハタ、マダイ、カジカ、コチ、イカ、タコなどを釣った実績があります(詳細はプロフィールに)。(2019年にシイラとヒラマサを釣り損ねています。メノマエデサヨウナラ…)
ダイソージグが向く釣り場
ダイソージグは漁港、砂浜、磯など様々な場所での釣りに向いています。
形状や重さが絶妙にラインナップされていて、大抵の釣り場には対応できます。
しかし、船で沖に出た場合など、水深がかなりある場所や潮が速いところでは使いづらいと思います。
ダイソージグの種類
ダイソージグは2020年8月発売の『メタルジグ』と『ジグロック』の2種類
※以前発売されていた『ジグベイト』は2020年7月末頃に廃版となり、替わって『メタルジグ』が発売されました。
ダイソージグは、細いシルエットの「メタルジグ」と太いシルエットの「ジグロック」の2種類があります。
『メタルジグ』(左)と『ジグロック』(右)
メタルジグ(細身)は、重さが18g、28g、40gの3種類あります。
『メタルジグ』のカラーは1種類のみ
重さは18g、28g、40g
ジグロック(太身) (↓の画像) も重さは18g、28g、40グラムの3種類があり、カラーはブルーピンク、シルバー、グリーンイエロー(グリーンゴールド)の3種類あります。
ジグロックのカラーラインナップ (上からブルーピンク、シルバー、グリーンイエロー)
ジグロックのサイズ感 (上から18g、28g、40g) メタルジグのサイズ感 (上から18g、28g、40g)
メタルジグとジグロックの違い
メタルジグの特徴
メタルジグは細身のシルエットのため、
①水の抵抗が少ない
・魚に見切られにくい
・潮の速い場所でも流されにくい
・ロッドやリールの負担が小さい
・体への負担が小さい
②空気の抵抗が少ない
・遠投しやすい
・風の影響を受けにくい
といった特徴があります。
ジグロックの特徴
ジグロックは太身のシルエットのため、
①水の抵抗が大きい
・長い時間水中でアピールできる
・潮が速いと流される
・道具や体に負担がかかりやすい
②空気の抵抗が大きい
・遠投しにくい
・風の影響を受けやすい
といった特徴があります。
メタルジグとジグベイトの使い分け
メタルジグは泳ぐ力の強い青物向きで、潮の流れが速い場所、風の強いときに有効です。
ジグロックは泳力のない平物や根魚向きで、ジグを魚にしっかり見せる釣りをするとき、潮の流れ緩い漁港内や風の弱いときに有効です。
しかし、ジグロックは動きが遅い分、見切られる可能性も高くなります。
青物がジグロックを見切る動画はこちらが参考になります。
上記はあくまで個人の経験を踏まえた考えですので、いろいろと試してみてください。
ダイソージグを買ったら(事前準備)
ダイソージグを買ったら、釣行前にすることが2つあります。
リングを交換する
ダイソージグにあらかじめついているリングはとても錆びやすいものです。
慎重に扱っているつもりでも、岩や地面にぶつけてついた小さな傷などから錆びが生じ、強度が落ちていきます。
リングを交換するには釣具店に売っている専用のプライヤー(スプリットリングプライヤー)等を使うと良いでしょう。
市販のラジオペンチでは出来ませんので注意してください。
専用プライヤーの先端の片方はかぎ状になっている
(先端が1ミリほど内側に出ていて、この部分をリングの隙間に入れることでリングを広げる)
プライヤーでリングを開いている様子
フックを交換する
リングと同様にフックもとても錆びやすいものがついています。
そのまま使っている人も見られますが、魚がかかったときに折れたり曲がったりしてしまうかもしれません。
また、針先は購入時は鋭くても、数回使えば刺さりが悪くなります。
せっかくかけた魚をバラしてしまうことになりかねませんので、フックは交換することをおすすめします。
交換するフックは針が3本付いたトレブルフックや、針が1本または2本付いているアシストフックがあります。
フックの装着パターン (ジグのフロント側とリア側にトレブルフックかシングルフックを装着する)
上が買った状態のもの 下がリングとフックを交換した後のもの
20lb以上のリーダーを使えるタックルならば、以下のようなコンセプトのフックがあります。
メルカリ出品ページ↓
https://www.mercari.com/jp/items/m71353418466
ジグ以外に必要な道具
ロッド、リール、ライン、スナップ付きサルカン、ジグがあれば釣り自体はできますが、タモ、フィッシュグリップ、クーラーボックス、小物入れ、プライヤー、タオル等もあった方が良いでしょう。
スピニングタックル
はじめにスピニングタックルを紹介します。
ほとんどの人がスピニングタックルを使っています。
初心者はスピニングリールから始めると良いでしょう。
安すぎるリールを使うと糸ヨレなどのトラブルに悩まされるので注意が必要です。
スピニングロッド
8から10フィート前後で、硬さはM~Hクラスが適当です。
慣れないと10フィート以上のロングロッドは扱いが難しいと思います。
スピニングリール
リールの番手はロッドの長さと重心、ルアーの重さ等によって選びます。
ロッドが9フィートまでなら2,500~3,000番、それ以上なら4,000番~が一つの目安です。
ベイトタックル
続いてベイトタックルを紹介します。
専用ロッドの種類はまだまだ数が少なく、ベイトタックルを扱う人は少ない印象です。
バックラッシュしないコツを掴めれば、操作している感が強いのでとても楽しいです。
また、フォール中のアタリをとることができるようになればスピニングリールでは味わえない楽しさを感じることができます。
ベイトロッド
↓ベイトロッドについての詳細記事
ベイトリール
↓ベイトリールについての詳細記事
その他の道具
ライン選びはPEラインの0.6~2号に、リーダーとしてフロロカーボンまたはナイロンラインを結ぶスタイルが一般的です。
筆者はスピニングタックルには上記のシステムにしていますが、ベイトリールではフロロカーボンを巻いて使用しています。
フロロカーボンライン↓
これより安い価格の有名な商品が一つありますが、強度が劣るので上のものをオススメします。
プライヤー(↑)は、リングやフックを交換したり、ラインをカットするときに使います。
小さめのリングに対応したものが良いでしょう。
安いものは先端のカギ部分が太く、小さいリングに対応しないものが多いです。
また、あまりにコンパクト過ぎるものは開閉に握力をつかうので、しっかりしたものを購入した方が良いでしょう。
上で説明した通り、フックの交換は必須です。
リング(↑)も予めセットされているものはすぐに錆びるので、交換しておきましょう。
これ(↑)があるとラインのヨレがとれ、ジグやフックの交換も楽に行うことが出来ます。
サイズは8番~6番くらいで良いでしょう。
思わぬ大物がかかることがあるので買っておきましょうってセールストークがありますが、ウソだと思わないでください。
ダイソージグを使うなら、ランディングネットは購入必須です。
フィッシュグリップ(↑)もあった方が良いでしょう。
魚の下あごを洗濯ばさみの要領で挟めば、直接魚に触れずに扱うことが出来ます。
ここ数年で広く普及したツールで、大物や歯の鋭い魚の扱いはフィッシュグリップが最も楽な方法です。
タオルで掴む方法もありますが、タオルがぬるぬるになったり血で汚れてしまいます。
フィッシュグリップも価格はピンキリですが、1,000円以下で良い商品はかなり限られています。
安いものはラチェット機能に不具合があることが多いため魚をホールドする力が弱く、錆びにも弱いです。
良いものは結構高いので悩みどころです。
こちらのフィッシュグリップ(↑)は魚の胴体を挟むタイプのもので、比較的小さめの魚を扱うときに便利なツールです。
これもピンキリですが安いものだと魚をしっかり挟めないことがあります。
ただし、しっかり挟み過ぎるのも考えものです。
持ち帰る魚であればしっかりと挟みたいですし、リリースする魚であれば弱めに挟みたいからです。
上記商品はAmazonはホールド感抜群です。
35㎝クラスのホッケでも挟めます。
ダイソージグの基本アクション(動かし方)
ダイソージグのアクションの大原則は、『常に動かすこと』です。
アクション1.フォール
魚が最もアタックするタイミングはジグをフォールさせているときです。
そこで、巻いては落とすを繰り返して誘いましょう。
キャスト後着底するまでにヒットすることが非常に多いので、気を抜かないようにしましょう。
また、アクション中も時折意識的に底まで落とすようにして魚に食わせるタイミングを与えましょう。
カーブフォールよりフリーフォールの方が効きますので、フォール中はできるだけラインにテンションをかけないことがポイントです。
アクション2.ただ巻き
活性が高いときは底を引きずらない程度にゆっくりただ巻きするだけで釣れます。
根魚に対して特に有効な釣り方です。
アクション3.ワンピッチ・ジャーク
ロッドで30センチ~80センチ程度素早くシャクリ(ジャーク)、同時にたるむラインの分だけリールを巻くという動作をワンセットとして、それを繰り返す釣り方です。
シャクリの幅の目安は狙う魚のサイズと同程度にすると良いでしょう。
50センチの魚がターゲットなら、ロッドジャークの幅も50センチという意味です。
青物から根魚まで効果的な誘いですが、魚がアタックするタイミングが生まれず、ジグをチェイスするだけのときがあります。
そんなときは途中でフォールを入れるなどアタックのタイミングをつくることがポイントです。
ダイソージグでさらに釣果をUPさせる方法
フリーフォールを意識する
最も魚がアタックするタイミングである「フリーフォール」を意識的に行ってください。
スピニングタックルの場合は、ロッドを動かさず3回から5回高速巻き→ベイルを起こしてフリーフォールの繰り返しでも釣れます。
ベイトタックルを使うことができれば、クラッチを切るだけでフリーフォールの誘いを簡単に行うことができます。
3投したら移動して広範囲を探る
ジグに反応する魚をいかに見つけるかがこの釣りのキモです。
1つの立ち位置で、真正面、左斜め45度、右斜め45度に1投ずつ投げたら、すぐに立ち位置を変えましょう。
1投目で反応しない魚を2投目以降で釣ろうとするより、1投目で反応する魚を探すことがポイントです。
足元を攻める
漁港やテトラポッドなど足元に水深がある場合、足元に落として数回シャクってみてください。
フォールのアクションをつけやすいので釣れることがあります。
コツは、ただシャクるのではなく巻きながらシャクることです。
魚は同じ範囲をただ往復するジグにはついてこれないので、階段上に動かすようなイメージでアクションをつけてみましょう!
リアにフックをつける
針の数が多いほど魚への針がかりはよくなります。
針の数を増やすと、活性が低いときに魚をかけやすくしたり、口にかかったフックと異なる方のフックが口以外の部分に刺さってバレにくくなることが期待できます(下の画像参照)。
フロントフックは口に、リアフックはエラ付近にかかっている
ただし、リアフックにラインが絡むトラブルも同時に増えます。
そんなときは、リアフックを短いものにすると改善されます。
フックを前後につければ2匹かかることも (18gのジグロック/アワビシールカスタムを使用)
どうしてもショアジギングで釣れない人への処方箋を記事にしました(↓)。
上達への近道は
2種類のジグだけで釣る
感覚を研ぎ、ジグの違いを把握する練習です。
重さ又は種類の違うダイソージグを2種類(18gのメタルジグと18gのジグロック、18gのメタルジグと28gのメタルジグなど)だけ使って釣りをします。
同じように操作しているつもりでも、釣れる魚種、引き抵抗、動きなどが全く違うことがわかってくるでしょう。
ジグの形や重さとその特性が結びつき、使い分けられるようになれば上達した証拠です。
1種類のジグだけで釣りをするとこうした差を感じることができませんので、上達が遅くなってしまいます。
同じ釣り場では10キャストまで
集中力と思考力を鍛える練習です。
回遊魚狙いをのぞくと、1投目で釣れなければ同じところに2投3投しても釣れる確率が低いことがわかってきます。
闇雲に投げるのではなく、どのジグをどこに投げて、どうアクションをしたら釣れるのかをキャストする前に考える癖をつけましょう。
釣行時間は短くなりますが、不思議なことに釣果はUPします。
※回遊魚狙いの場合は休まずとにかくひたすら投げるという方法も有効です。
ジグに合わせた釣り方をする
通常、どのルアーを結ぶかは、釣り場についてから状況を観察して行うものです。
この順番を変えます。
まず、使うジグを家で決めてしまいます。
使うジグが決まったら、そのジグに適した釣り場に行くのです。
ジグの特性をきちんと把握していないと、潮の速さ、風、水深などに対応できず、全く釣りにならないことがあります。
釣り場にっても釣りにならないかもしれないというプレッシャーを与えることで、真剣に考えるようになるのです。
釣り場についてからジグを決めるようでは、この考える力がどうしても落ちてしまいます。
この方法はやや強引なやり方ですので、釣りを楽しむという大原則を侵さない範囲内で行ってくださいね。
長文でしたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
他の記事ではダイソージグに適したタックルの紹介やダイソージグにまつわるQ&Aの記事も掲載していますので、是非覗いてみてください。
本サイトが少しでも参考になれば幸いです。
ツイッターはじました(2020年10月)
https://twitter.com/tsurinomichi