釣りにおける安全対策

その他

今回は、個人的に意識して実行している安全対策について紹介します。

身体と頭の疲れをとっておく

釣りに行くときは、事前に身体の疲れをしっかりとっておきます。

身体が疲れているときは何でもないところで躓いたり、本来の身体能力を発揮できず思うようにキャストできなかったり、長時間釣りが出来ないといったことが起きます。

また、頭もすっきりさせておきます。

寝不足などで注意力が低下すると、車の運転が危なかったり、竿先を折るといった道具の破損やフックを指に刺すなどのケガにつながります。

魚が釣れたとしても、頭が回っておらずその状況を整理できなければ、再現性のないまぐれの釣果となり、次につながりません。

釣りに行くことがわかっているときは、事前に身体と頭のコンディションを整えておきましょう。

肌を出さない

釣りをしていると、自分や他人のルアーが自分にあたりそうになることがあります。

そのため、真夏でもラッシュガードを着るなどして出来るだけ肌を出さないようにしています。

肌を隠すことで、虫、紫外線、土埃、雨、潮しぶきなども防ぐことが出来ます。

皮膚が刺激を受けると疲労につながるので、それを防止する役目もあります。

帽子、サングラス、バラクラバ、フィッシンググローブ、ラッシュガードなど、安いものでも、ないよりは良いと思います。

ライフジャケット

一昔前までライフジャケットを装着している人はほとんどいませんでしたが、今は私の行く釣り場ではライフジャケットをつけている人がほとんどです。

ちゃんとしたライフジャケットは決して安いものだとは思いませんが、普及したのは関係者の啓蒙活動の結果であり、着用目的もわかりやすいからだと思います。

しかし、ライフジャケットをつけていれば落水しても絶対に助かるというわけではないようですので、落ちないよう注意することが大事です。

ライフジャケットは膨張型(腰巻、肩掛け)と非膨張型があり、私は非膨張型のベストを多用するのですが、ライフジャケットを装着することがかえって危険だと感じたこともあります。

たとえば、肩の可動域が狭まるため岩やテトラにしがみつきづらく、また、ライフジャケットの上からリュックを背負うためリュックの重心が体から離れ、バランスがとりづらいのです。

ポケットの少ないロックショア用のシンプルなものを多用していますが、他に良いものはないか探しているところです。

いずれにしても、ライフジャケットは装着していれば大丈夫というものではなく、釣りをやめるときに結局使わなかったなと振り返れられればベストです。

衣服

服はストレッチ性のあるものを身に付けるようにしています。インナーもアウターもです。

釣りは移動やキャスト、魚が掛かったときなどに体を動かすことが多く、その際に衣服が突っ張ると身体の動きが制限されてしまうためです。

ストレッチ性のある衣服は、スポーツ系、アウトドア系のものがおすすめです。

例外として、靴下はストレッチのないものを身に付けます。靴の中で足が動くと危険なためです。

スポーツ系の靴下はストレッチ性があるものが多いので、登山用の靴下を着用しています。

また、サイズ感は、動きやすいように身体にフィットしたものを選ぶようにしています。

特に下半身は、岩などを登る際に足を開いたとき、ストレッチ性があり、股上が深すぎないものを選んでいます。

私は釣り具メーカーの靴をほぼ履いたことがないので、それ以外のものということになりますが、防波堤での釣りで最近のお気に入りはトレイルランニング用のシューズです。

クッション性、グリップ力、通気性、脚の保護力に優れていて、軽量であり、特に夏はおすすめです。

ランニングシューズでも良いのですが、ソールのラグ(デコボコ)がトレラン用の方が深いものが多く、これが釣り場で威力を発揮します。

ランニングシューズは競技場や道路といった平坦な地面を想定して作られているためラグが低く、そういった釣り場ではランニングシューズでも良いでしょう。

ただ、ゴツゴツとした磯においては、トレラン用ではなく、登山靴を使用しています。

登山靴はさすがのつくりで、デコボコの岩でも足裏にダメージはありませんし、ハイカットやミドルカットを選べば足首の捻挫のリスクも抑えられます。

また、靴紐が緩むこともほとんどありません。

水に濡れるような場所ではウェーダーや長靴を履きますが、それ以外ではトレイルランニングシューズと登山靴を使い分けています。

筋トレ

最後の安全対策は、フィジカルトレーニングです。

歳をとるにつれ、身体は衰えていきます。

ここ数年、肩を痛めたり、腰を痛めたり、股関節が硬くて脚が硬くなったのか足があがらなかったり…挙げればきりがありません。

私は身体の不調によりこのまま釣りを続けていては安全性が担保できないと、早々に釣りを切り上げざるを得なくなった経験を踏まえ、身体を鍛えることにしました。

少しですが、ランニング、ダンベル、懸垂等で身体を維持できるよう意識しています。

以前よりは身体のパフォーマンスが上がり、安全性が高まったと感じています。

まとめ

今回は、釣りにおいて私が意識している安全対策を挙げてみました。

万が一の時のライフジャケットの必要性はもちろんですが、予防策として身体と頭ののケアがとても大事です。

衣服や靴は身体の延長と考えて適切なものを身に付けること、日ごろから身体を鍛えておくこと、釣り当日にパフォーマンスが落ちないよう、身体と頭の調子を整えておくことが安全対策につながると考えています。

しかし、安全対策と一口に言っても、釣りのスタイルや釣り場の環境によって、実は人それぞれ異なるものであると思っています。

また、他人に言われても腑に落ちなかったり、誰かに強く言いづらい部分もあるでしょう。

ですから、出来ることからということで、まず、ちょっと危ないなと思った自分の経験を振り返ってみて、今回は回避できたけど回避できなかったらどうなっていたかを想像してみましょう。

これができれば、その人にあった安全対策が自然と出来上がっていくでしょう。

そして、心の余裕が出来たときに巷で言われている安全対策についても取り入れられないか考えてみれば、より良い安全対策がとれるようになると思います。

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Posted by KEN(運営者)