【2023年企画/第5話】ダイワPR100とシマノ18バスライズ 初試投インプレション

リール, 100均ジグ×ベイトタックル(since2023)

100均ジグ用として購入したベイトリール、ダイワ「PR100」とシマノ「バスライズ」を試投してきましたので、感覚が残っているうちに感じたことを率直に記載してみたいと思います。

ダイワのPR100(左)とシマノのバスライズ(右)

使用タックル

今回、2つのリールを投げ比べるために以下の条件で行いました。

〇ロッド:ダイワ 22HRF 83MB-Q 適合ライン8-20lb 適合ウエイト5-30g

〇ライン:フロロカーボンライン16lb(どちらのリールも75m巻き)

〇ジグ:ダイソージグロック18g

〇環境:正面向かい風約3m

リールのブレーキセッティングは、初めにフォールでアタリを取れる程度にメカニカルブレーキを調整し、次にフルキャストできるようにマグネットブレーキを調整しました。

ダイワ「PR100」を使ってみた感想

第一印象は、軽い

ロッドにつけてみると、軽さを感じます(その理由は後で)。

そして、小さい。パーミングしやすい。

非常に握りやすいです。

個人差があると思いますが、私にとっては握りやすい形状のリールでした。

次に思ったのが、これでちゃんと投げられるかという不安です。

軽くて小さいので逆に言えば弱そう。

キャストしたときにスプールがちゃんと回るか、ボディが歪まないかと不安になるほどです。

そして、いよいよキャスト。

最初はバックラッシュしないよう、軽く投げてみます。

なんら問題なく大丈夫そうでしたので、ブレーキを調整しながら徐々にキャストの距離を伸ばしていきます。

向かい風ということもあり、少しずつ行いました。

マグネットブレーキのダイヤルはMAXから徐々に数字を落としていき、バックラッシュの手前まで弱めたところから締めていきます。

ダイヤルを4に設定した際、キャスト中にラインがスプールから浮きましたが、着水するまでには解消されたのでここから締める方向へ。

この時はダイヤル5がベストセッティングになりました。

向かい風というハンデがなければもう少し弱めても良さそうですが、ロングキャストする機会もあまりないので、普段使いなら5-6くらいでストレスなく釣りが出来そうです。

ちなみに飛距離はおよそ50mで、ラインの放出量は65mくらいです。

追い風や無風のとき、飛距離だけを考えてブレーキセッティングすれば、おそらくラインはすべて出ると思います。

それくらいスプールの回転は良好です。

また、弾道の高低を変えたり左右に散らしてみましたが、スプールの回転は安定していました。

ダイワのベイトリールを使ったのは初めてでしたが、期待を上回る結果となりました。

シマノ「バスライズ」を使ってみた感想

次に、同じロッドに「バスライズ」をセットし、同じルアーを投げます。

シマノのベイトリールはいくつか所有していますので、「PR100」ほどの不安はありません。

ロッドにセットすると、こちらは重厚感があります。

ハンドルノブもしっとりしています。

ハンドルを回してもがたつきが少なく、安定感があります。

値段が若干シマノ「バスライズ」の方が高かったので、こういうところなのかなと思いました。

次はいよいよキャストです。

メカニカルブレーキを調整し、いざ、ダイヤル10(最も効く状態)からキャスト。

全然飛びません。ブレーキが効きすぎたようです。

少しずつブレーキを緩めながらキャストしていきます。

ダイヤル4まで行くと飛行中にラインが大きく浮きだしました。

バックラッシュこそしないものの、これ以上は難しいと判断し、強めていきます。

ここまではダイワ「PR100」とほとんど同じでした。

…いえ、厳密に言うとこのときから違和感を感じていました。

この違和感というのがブレーキの安定性です。

効くときと効かないときがあり、キャストが安定しないのです。

私はオーバーとサイドの中間のスリークオーター(斜め)気味にロッドを振るため、ブレーキが効きすぎると、左手でキャストするので右へ、ブレーキが弱いと左へ飛んでいきます。

ブレーキが安定しないので、着水ポイントが思ったところに行かないようと感じていたのです。

ロッドにセットしたときは高印象でしたが、少し曇行きが怪しくなってきました。

話を戻しまして、一旦4まで緩めたダイヤルを5、6まで締めて調整しましたが、この時はコレ!といったダイヤルの数値は決まりませんでした。

私にとってのダイヤル数値はおよそ5.3~6.5の間になりそうです。

向かい風の厳しい条件とはいえ、通常釣りをする上では向かい風はありえる状況ですし、ダイヤル設定がシビアでは実釣に耐えられません。

また、ハンドルの握り心地や巻き心地の安定感はあるのですが、パーミングがしっくりきません。

帰宅後に測ってみると、サイドプレート(パーミングカップ)の高さが「PR100」が39.5mmに対し、シマノ「バスライズ」が41.5mmであり、2mm高かったです。

また、ギヤボックスの高さも、シマノ「バスライズ」よりダイワ「PR100」の方が若干低い位置にあります。

これらことから、ダイワ「PR100」は重心が低く抑えられてロッドとリールが一体となった感があり、回収から次へのキャストがやりやすかったことに対し、シマノ「バスライズ」はロッドの上にリールが乗っていて、どこか一体感に欠けていたと感じたのだと思います。

総評

今回は、ダイワ「PR100」とシマノ「バスライズ」の両者を初めて投げてみたときの率直な感想を記載しました。

ダイワ「PR100」はキャストと取り回しが良かったですが、耐久性についてはこれからの検証が必要です。

シマノ「バスライズ」は巻き心地やハンドルノブの握り心地は良いですが、キャストの安定性と長時間の使用による疲れが不安要素です。

現時点では、18gのジグとロッド「HRF」に合わせるリールを選ぶならダイワ「PR100」という結果になりましたが、シマノ「バスライズ」はもともと28gや40gのジグを投げるロッド(18ディアルーナB86M)に合わせる予定でしたので、次はロッドとジグを替えて両者を試してみたいと思います。

ロッドが長く・重くなるにつれ、重いリールの方がバランスが良くなりますし、重いルアーの方が安定性が上がる可能性は十分にありますので。

最後に付け加えますが、キャストの癖や使用環境はそれぞれであり、今回はあくまで個人的な感想です。

実際、改めてショップサイトの商品レビューと今回感じたことを比べてみましたが、全く異なるものでした。

どちらのリールも今年1年は継続して使っていきたいと思います。