シマノ NESSA XR S104M
当サイトは100均ジグを使った釣りをテーマにしていますが、2021年秋にNESSA XR S104Mを購入し、数回使用したのでその感想を書いてみます。
この商品はサーフで10g-30gのミノーやワームの使用を想定したモデルです。
これに対し、今回の記事は防波堤および磯において、主に20g-40gのミノーとジグを使ってみた感想であることを初めにお断りしておきます。

ロッドのスペック
プラグウエイト:8-36g
ジグウエイト:MAX42g
長さ:10’4″(3.15m)
自重:170g
継ぎ数:3
私のロッドの選び方として、長さ、適正ウエイト、調子といった基本的なスペックは気にしますが、素材や機能のことはあまり気にしません。
ソルトルアーロッドを折った経験がなく、曲がり方や戻り方は感覚的なもので、〇.〇倍強度が上がったと言われても肌感覚でわからないのです。
一応購入前にカタログを一読しますが、素材や機能は年々進化し続けており、入門者向けのロッドでさえ私の求めるスペックを満たしてしまうことが多いのです。
スパイラルXコア、カーボンモノコックグリップ、ハイパワーX、CI4⁺などの特性について気になる方は、シマノのHPを直接ご覧ください。
ただ、今回は感度を重視したので、「カーボンモノコックグリップは感度が良い」という点は購入前にしっかりとチェックしました。


購入目的
NESSAシリーズは初めての購入です。
サーフでの釣りを想定しているため、サーフのマークがついていますね。
しかし、私はサーフの釣りはほとんどしたことがありません。
また、「ミノーやワームを想定したベーシックモデル」とのことですが、普段はジグが中心のため、ミノーは若干使う程度で、ワームはほとんど使用しません。
実はこのロッドの購入、かなり迷いました。
というのも、今回、海アメ・海サクラ狙いのミノー用とマイカ狙いのジグ遠投用の2つの目的に適うロッドを探していたからです。
どちらも初めての釣りなので、従来使用していたロッドのグレードチェンジやマイナーチェンジではありません。
そのため、使用する場面のイメージが固まり切らなかったのです。
店頭でロッドを振っては家に帰って使用イメージを練り直してを数回繰り返しました。
フラッグシップモデルではないですが、私にとっては高価な買い物です。
最後まで価格が一回り安いディアルーナと迷いましたが、マイカ釣りでは感度が欲しかったので、NESSA XRに決めました。
ルアーの扱いやすさ(プラグとジグ)
20gから30gのミノーと18g~40gのジグを投げました。
まず、ミノーについては非常に投げやすかったです。
ロッドをしっかり振り抜くことができましたし、リトリーブするとミノーの動きを破綻しないようにちゃんとロッドが曲がってくれます。
ジグは18gだとやや軽く感じ、40g程度になるとロッドをしっかり曲げられました。
ジグの適正ウエイトの上限は42gとなっていますが、個人的にはそれ以上でも投げられると思います。
ただ、60gは止めた方が良いと思います。
ジグのアクションについては、ベリー部分にコシがないので、瞬間的に跳ね上げるようなアクションは向きません。
40gのジグでシャクるにはMクラスより強いモデルの方が良いでしょう。
ワームはまだ投げていませんが、リトリーブとリフト&フォール等、ミノーやジグと比べたらスローなアクションが想定されるので全く問題ないと思います。
持ち心地・振り心地
170gのスペック通り、軽く感じます。
店頭で持ったとき、先おもりのバランスに不安を感じましたが、実際に使ってみると全く気になりません。
むしろ、フローティングミノーなどロッドティップを下げる釣りではその方が良いのかもしれませんね。
30gのミノーや40gのジグのフルキャストも全く問題なしです。
しっかりロッドが曲がるので、普段Hクラス以上のロッドを使用するときの垂らしより長くしても投げやすかったです。
感度
カーボンモノコックグリップで感度が良いと謳っていますが、今のところ感じていません。
ただ、ボトムコンタクトを感じやすいというのは、もしかしたらあるかもしれません。
それより、脇に挟むと当然ながら硬いですし、リグを組むときなど地面に置く際に、傷がつかないかと心配してしまうデメリットが今のところ勝っています。
しなり・ハリ・ブレ
104Mはシリーズの中で最もライトなモデルです(2021年11月現在)。
ティップが柔らかく、ハリはあまりない印象です。
また、バットは強いと思いますが、ティップだけでなくベリーも柔らかいです。
30㎝後半のホッケを釣りましたが、ベリーまで曲がります。
ミノーのただ巻きやトゥイッチには向いていると思いますが、ジグのシャクリなどには柔らかすぎる印象で、ジャークするにはコツがいりそうです。
「リトリーブやストップ&ゴー、ジャーク&フォールなど王道テクニックに加え、細かいアクションを効かせたフィネス的な操作に対応。」とありますが、風でロッドティップが結構揺れます。
無風ならともかく、風や波がある状態で軽量ルアーからどれくらい情報がとれるのか、これから実証が必要です。
普段H以上のロッドを使うことが多いので、比較すると酷かもしれませんが、キャスト後やルアーアクション後にテンションを緩めたときのロッドのブレを感じます。
ただ、他のシマノのロッドでも同じような感じなので、特段この商品がブレにくいとかブレやすいといった印象はありません。
最後に
今回このロッドを購入した目的が、海マス狙いのミノーとイカ狙いのジグの遠投ただ巻きなので、商品コンセプトとそもそもが違います。
カタログ通り、軽量のミノーやワームの釣りには向いていると思います。
ジグをメインで使うようであれば、強い番手にするか、ショアジギング用のロッドの方が良いと思います。
また、値段が気になる人はディアルーナなど他のシリーズでも良いと思います。
購入一歩手前で、背中を押してくれるような記事を無意識に探していた方は、ベタ褒めでない内容を残念に思ったかもしれません。
私自身、高価な買い物なので全肯定したいところですが、感じたことそのままを記載してみました。
ただ、海マスシーズンもマイカシーズンはこれからですので、あくまでシーズン前の試投レベルに過ぎません。
また、大物をかけたわけでもないので、これから使い込んでいくにつれ、この記事を適宜書き直したりすることもあると思いますので、あくまで現時点の1ユーザーの感想としてとらえてください。
見た目は、個人的に好きです。

実釣インプレ
30㎝後半までのホッケを数十匹釣りましたが、全く問題ありませんでした。
しかし、40㎝のアイナメは抜きあげられませんでした。
バット近くまで曲がったので、破損しそうで怖かったです。
このクラスが抜きあげられないとなると、サーフはずり上げられると思いますが、足場の高いところには向いていないように思います。
40㎝クラスのアイナメより小さい魚を狙う人は少ないと思いますので、そのような人はタモを準備するか、強めのクラスを選択した方が良いと思います。
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