シマノ NESSA XR S104M

ロッド, スピニングタックルデビューの記録(since2020)

2021年秋に購入したNESSA XR S104Mについての感想です。

メーカーによると、この商品はサーフで10g-30gのミノーやワームの使用を想定したモデルです。

これに対し、今回の記事は防波堤および磯において、主に20g-40gのミノーとジグを使ってみた感想であることを初めにお断りしておきます。

ロッドのスペック

プラグウエイト:8-36g

ジグウエイト:MAX42g

長さ:10’4″(3.15m)

自重:170g

継ぎ数:3

 

筆者のロッドの選び方として、長さ、適正ウエイト、調子といった基本的なスペックは気にしますが、素材や機能のことはあまり気にしません。

これまでソルトルアーロッドを折った経験がなく、メーカーに〇.〇倍強度が上がったと言われても、肌感覚としての実感はないのです。

一応購入前にカタログを一読しますが、素材や機能は年々進化し続けており、入門者向けのロッドでさえ筆者の求めるスペックを満たしてしまうことが多いのです。

ということで、スパイラルXコア、カーボンモノコックグリップ、ハイパワーX、CI4⁺などの特性について気になる方は、シマノのHPを直接ご覧ください。

ただ、今回は感度を重視したので、「カーボンモノコックグリップは感度が良い」という点は購入前にしっかりとチェックしました。

購入目的

NESSAシリーズは初めての購入です。

メーカーとしてはサーフでの釣りのカテゴリーに分類しているため、サーフのマークがついています。

しかし、筆者はサーフの釣りはほとんどしません。

また、「ミノーやワームを想定したベーシックモデル」とのことですが、普段はジグが中心のため、ミノーは若干使う程度でワームはほとんど使用しません。

 

実はこのロッドの購入、かなり迷いました。

というのも、今回、海マス狙いのミノー用マイカ狙いのジグ遠投用の2つの目的に適うロッドを探していたからです。

どちらも初めての釣りなので、従来使用していたロッドのグレードチェンジやマイナーチェンジではありません。

そのため、使用する場面のイメージが固まりきらなかったのです。

店頭でロッドを振っては家に帰って使用イメージを練り直してを何回か繰り返しました。

最後まで価格が一回り安いディアルーナと迷いましたが、マイカ釣りでは感度が欲しかったので、感度を謳っているNESSA XRに決めました。

 

ルアーの扱いやすさ(プラグとジグ)

20gから30gのミノーと18g~40gのジグを投げました。

まず、ミノーについては非常に投げやすかったです。

ロッドをしっかり振り抜くことができましたし、リトリーブするとミノーの動きを破綻しないようにちゃんとロッドが曲がってくれます。

ジグは18gだとやや軽く感じ、40g程度になるとロッドをしっかり曲げられました。

ジグの適正ウエイトの上限は42gとなっていますが、個人的にはそれ以上でも投げられると思います。

ジグのアクションについては、ベリー部分にコシがないので、瞬間的に跳ね上げるようなアクションは向きません。

40gのジグでシャクるにはMクラスより強いモデルの方が良いでしょう。

 

持ち心地・振り心地

170gのスペック通り、軽く感じます。

店頭で持ったときは先おもりのバランスに不安を感じましたが、実際に使ってみると全く気になりません。

むしろフローティングミノーなどロッドティップを下げる釣りではその方が良いのかもしれませんね。

30gのミノーや40gのジグのフルキャストも全く問題なしです。

しっかりロッドが曲がるので、普段Hクラス以上のロッドを使用するときの垂らしより長くしても投げやすかったです。

 

感度

カーボンモノコックグリップで感度が良いと謳っていますが、今のところよくわかりません。

ただ、ボトムコンタクトを感じやすいというのは、もしかしたらあるかもしれません。

それより、脇に挟むと当然ながら硬いですし、リグを組むときなど地面に置く際に傷がつかないかと心配してしまうデメリットが今のところ勝っています。

 

しなり・ハリ・ブレ

104Mはシリーズの中で最もライトなモデルです(2021年11月現在)。

ティップが柔らかくハリはあまりない印象です。

また、バットは強いと思いますがティップだけでなくベリーも柔らかいです。

50㎝のアイナメや40㎝のホッケを釣りましたが、ベリーまで曲がります。

ミノーのただ巻きやトゥイッチには向いていると思いますが、ジグのシャクリなどには柔らかすぎる印象で、ジャークするにはコツがいりそうです。

「リトリーブやストップ&ゴー、ジャーク&フォールなど王道テクニックに加え、細かいアクションを効かせたフィネス的な操作に対応。」とありますが、風でロッドティップが結構揺れます。

無風ならともかく、風や波がある状態で軽量ルアーから情報がとれるのかは微妙なところです。

 普段H以上のロッドを使うことが多いので比較すると酷かもしれませんが、キャスト後やルアーアクション後にテンションを緩めたときのロッドのブレを感じます。

ただ、他のシマノのロッドでも同じような感じなので、特段この商品がブレにくいとかブレやすいといった印象はありません。

 

最後に

今回このロッドを購入した目的が、海マス狙いのミノーとイカ狙いのジグの遠投ただ巻きなので、商品コンセプトとそもそもが違います。

カタログ通り、巻き中心のミノーやワームの釣りには向いていると思います。

ジグをメインで使うようであれば、強い番手にするか、ショアジギング用のロッドの方が良いと思います。

また、値段が気になる人はディアルーナなど他のシリーズでも良いと思います。

 

購入一歩手前で、背中を押してくれるような記事を無意識に探していた方はベタ褒めでない内容を残念に思ったかもしれません。

筆者自身、高価な買い物なので全肯定したいところですが、感じたことそのままを記載してみました。

40㎝のホッケでぐにゃりと曲がるので(バットは強いですが)、テトラの上や磯などのランディングが難しい場所での釣りは向いていないと感じました。

 

見た目は、個人的に好きです。

実釣インプレ

30㎝後半までのホッケは全く問題ありませんでしたが、40㎝の太ったホッケではバットまで曲がりました。

40㎝のアイナメは抜きあげらず、50㎝のアイナメはテトラ上でのランディングに苦労しました。

バットまで曲がるため、破損しそうで怖かったです。

このクラスの魚に対してはパワー不足なので、より強い番手を使った方が良いでしょう。

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Posted by KEN(運営者)