【2023年企画/第3話】ベイトリールのライン巻き(初心者向け)
この記事はベイトリールにラインを巻くだけの話です(自分でラインを巻いたことがない人向け)。
用意するもの
・リール本体
・ライン
・ハサミ
・ペン
・除菌シート←なくてもOK
・ラインストッパー←なくてもOK
手順
では、ベイトリールにラインを巻く手順を説明します。
初めての方は動画でざっと内容を把握した後、記事を読むと理解が深まると思います。
スプールを取り出す
まず、リール本体からスプールを取り出しましょう。
ダイワのベイトリール「PR100」の場合、スプールの取り出し方は次のとおりです。
まず、サイドプレート(右巻きの場合は左側)の下にあるつまみを起こします。
爪等を使って手前に起こします。
(↓つまみは画像ほぼ中央の位置。)
つまみを起こしたら、サイドプレートを下にずらします。
右巻きの場合は反時計回りにサイドプレートを回します。
サイドプレートをずらして回すと、開けることができます。
サイドプレートが開いたら、スプールを引っ張って取り出します。
サイドプレートとスプールがリール本体から外せました。
次に、ラインを用意してください。
今回使うラインはこれです。
ケースを開けるとラインの先端がシール(白)で留められているので、シールを剥がしてラインの先端を取り出します(下の画像参照)。
ラインの先端をリール本体のレベルワインドに通します。
次に、ラインの先端をサイドプレートがあった場所から外へ引っ張り出します。
ベイトリールを持っていないとここまでの作業をイメージできていないかもしれませんが、とても簡単です。
画像を何枚も載せているのは、手もとにリールがない人でもイメージできるように角度を変えているだけです。
次はいよいよスプールにラインを結びます。
スプールにラインを結ぶ(ユニノット)
ラインの端をスプールに結びます。
結び方に決まりはありませんが、ここではユニノットで結びました。
ユニノットの結び方は以下の動画にもあります。
スプールにラインを結ぶと↓のようになります。
リール本体にスプールを戻し、サイドプレートをとりつけ、つまみをロックの位置に戻してください。
この手順はスプールを取り出したときの逆の動作です。
注意して欲しいのは、スプールを取り付けるときに、スプールとリール本体にラインを挟まないことです。
上の画像のようにスプールエッジとリール本体でラインを挟んでしまうと、ラインに傷がついてしまいます。
リール本体にサイドプレートの取り付けが完了したら、いよいよラインを巻いていきます。
ラインを巻く
ラインが巻かれているボビンには穴が空いていますので、ペンを通したり、ラインを巻く専用器具「ラインワインダー」に通すことが出来ます。
ラインを巻くときに注意することは、次のことです。
①ボビンが回るようにすること
ボビンを地面に寝かせても(ボビンが回らない状態で)ラインを巻けますが、ラインがヨレることになるので絶対にしないでください。
ボビンの芯にペン等を通すなどして、必ずボビンが回るようにしましょう。
ちなみに、トイレットペーパーをボビンに見立てたのが下の画像です。
ボビン=芯 が回らないと、ペーパー=ライン がヨレているのがわかります。
②ラインにテンションをかけること
ラインにテンションをかけないで巻くと、スプール上でラインの間にラインが食い込むトラブルが起きたり、想定していたライン量を巻けなかったりします。
ラインワインダーにはバネがついていて、ボビンに一定の抵抗をかけられるため、自然にラインにテンションがかかります。
ペン等を使って一人で巻くときは、例えばペンの両側を足の指ではさみ、ボビンを挟み込むように抵抗をかける方法があります。
足が攣らないように気を付けましょう。
③ボビンとリールは一直線上になるようにして巻くこと
ほとんどのベイトリールはハンドルを回すとレベルワインドが左右に動き、ラインをスプールの右へ左へ満遍なく巻けるような機構になっています。
ところが、過度にボビンが右や左にあったり、ラインテンションが右や左に偏ってかかっている場合は、ラインをスプールの左右にきれいにまんべんなく巻くことが出来ません。
そのため、ボビンとリールが正対するようにしながら巻いてください。
④ブレーキセッティング
初心者の場合、「メカニカルブレーキ」は締めておきましょう。
「メカニカルブレーキ」の位置は、下の画像を見て確認ください。
メカニカルブレーキの調整は、緩めたところから締めていくのが基本です。
メカニカルブレーキを緩めたら徐々に締めていき、スプールを指で左右に動かしてみてカタカタと音が鳴らなくなった状態(もしくはそこから少し緩めてわずかにカタカタ鳴る状態)をゼロポジションと言い、そこからさらに1/4回転ほど締めておきましょう。
なお、サイドプレートの「マグブレーキ」はどの位置でも結構です。
また、スタードラグも締めておきましょう。
ラインを巻く量はスプールの高さの8割程度が良いでしょう。
ラインを巻くときのおすすめスタイルはコレ↓↓
お見苦しくて申し訳ありませんが、ラインを巻く方法としては合理的です。
ボビンに通したペンを風呂上りのきれいな足で挟み込むことで、適度にボビン抵抗をかけられますし、一直線に(正対)してラインを巻くことができます。
ラインワインダーを使って巻く方法もありますが、フロロカーボンラインは巻き癖が強いためラインが膨らむので難しいです。
素足スタイルでラインを巻き終わったら、忘れずに除菌シートで拭いておきましょう。
巻いている途中にラインが緩んだら必ず直す
一定の速度・一定のテンションで巻き続けることが理想ですが、途中で休憩するなどしてラインが緩むことがあります。
その場合、スプール上でラインがぶわっと膨らみます。
この状態でラインを巻いてはいけません。
膨らみがなくなるまでレベルワインドの外側からラインを引っ張り出します。
ラインを出すときは、クラッチを切り、スプールを指で押さえて抵抗をかけながら、反対の手で前へ引っ張り出します。
クラッチを親指で押すとき、同じ親指の腹をスプールの上に置きながら押すのがコツで、これによりスプールがむやみに回転しないようにします。
これを忘れるとクラッチを切った衝撃でスプールが回転し、ライントラブルがさらに悪化します。
なお、クラッチはハンドルを回すことで自動的に戻ります。
ラインを直す作業は慎重にやらないとラインのふくらみがさらにひどくなって修復不能になりますので注意してください。
ここまでの話を整理すると、
ラインがスプール上で膨らんだら、以下の作業で直します。
スプールを親指で軽く押さえて回らないようにしながらクラッチを押す⇒そのまま親指でスプールの上からラインを軽く押さえながら、反対の手でラインの膨らみが取れるまでラインを前へ引っ張り出す⇒ラインにテンションをかけながら巻く(下の画像参照)
ラインをスプールに巻く量ですが、多いとスプールとリール本体の間にラインが入りやすくなったり、バックラッシュしやすくなるなどのトラブルが起きやすくなります。
今回使用したラインは75m地点に「残り150m」の印があり、今回はその印まで巻いたので75m巻いたことになりますが、やや多めの印象です。
完成
ラインを巻き終わったら、ドラグを緩めて完成です。
ドラグは、使うときと洗うとき以外は緩めておくことが基本です。
なお、ラインの端はセリアに売られているラインストッパーのようなもので留めておいても良いでしょう。
釣りをするときのラインをレベルワイドに通す手間を省くことができます。
↑このとき、ちょっと力が必要です。
ラインは残り150mとなっていますので、約2回分が残りました。
ヘアゴムなどで留めてケースに入れ、紫外線等で劣化するようですので直射日光を避けて保管しましょう。
<追記>
シマノ18バスライズにも同じラインを巻きました。
ラインはPR100用とバスライズ用に新品2つを購入しました。
90mくらい巻く予定でしたが、75m巻いたところ(225m巻きなので残り150m)で良い感じのボリュームに。
キリが良いのでここでストップにしました。
ダイワPR100、シマノ18バスライズともにフロロカーボンライン16lbを75m巻いたことになります。
225m巻きのこの商品は、ちょうど3回分の巻き替えが出来る計算です。
フロロカーボンラインはコシがあるので、釣行の1週間前には巻いておき、スプールに馴染ませておくと良いでしょう。
これで準備完了です。
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