ジグをカスタムしなくなった理由
当サイトではこれまでダイソージグのカスタムをいくつか紹介してきましたが、最近はカスタムに対する熱量は以前より少なくなっています。
その理由は2つあります。
1つ目は手間がかかるからです。
塗装強化のためのコーティング、ブレード付きフックの制作などカスタムの方法はいろいろありますが、それぞれそれなりに時間がかかります。
そして、コストもかかります。
実際にカスタムしてみて、釣果が変わるかと言ったら実はそんなこともない。
だからカスタムする気力が湧かないのです。
そしてもう一つの理由。
それは、操作性が失われることにあります。
言い換えるとアクションが限定的になる。
この影響は大きい。
どういうことかというと、例えば、ブレードをつけるとフォールアクションが難しい。
ノーマルのジグと比べてフォール姿勢が崩れる、フォールスピードが落ちる、ラインを拾いやすくなるといった変化が起きます。
ジャークしたときの抵抗も大きくなるし、スピードも落ちます。
総じて速い動きのアクションが苦手になります。
また、ティンセルやコーティングカスタムも抵抗が増えるので、自分がハイのときはフォールスピードのわずかな違いやアクションの違いがわかるため、その違和感が気になってしまいます。
ノーマルのジグで体に染みつかせた「釣れるアクション」の感覚が次第にズレていき、これが釣果に影響します。
そんなことから、ジグをカスタムする機会が最近は減りました。
ただし、明確な意図があるときはカスタムジグを使います。
例えば、カラーの実験をするときはカラーリングしたジグや塗装をわざわざ剥がしたジグを投げますし、ボトム付近をスローに引きたいときはブレードをつけたりします。
しかし、初心者の場合、カスタムされたジグをスタンダードとしてジグの釣り方を覚えてしまうと、後に応用力が付かない危険性があります。
ジグは本来フリーに速く動くルアーのため、操作性・応用性が高いのですが、カスタムされたジグは操作(アクション)に予め制限がかけられた状態です。
カスタムジグを中心として使う場合でも、ノーマルジグもたまには投げるようにし、その違いを理解した上で使った方がレベルアップが望めるでしょう。
カスタムすること自体は悪くないので、それを使う側がトレードオフで失ったものを意識できるかどうかということですね。
上達したいなら、個人的にはノーマルの状態のジグでの釣りを先に覚えることをお勧めします。
ちなみに、リングとフックの交換はした方が良いです。
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