ジグのただ巻きスピードについて 2
今回は、少々技術的な話です。
以前、『ジグのただ巻きスピードについて』という記事を書きましたが、ジグがきれいに左右に振られるスピードをまずは覚えた方が良いだろう、と記載しました。
しかし、この記事の中に出てくる技術的に最も難しいスピード④について、もうちょっと深堀してみたいと考えていました。
④のスピードとは、ジグがブリブリ泳ぐスピードから徐々に速度を落としていき、スっと落ちる直前の、ふらふらと泳ぐスピードです。
このスピードは本当に釣れるのか。威力を確かめるにはどうしたらよいか。
まだ検証中ですが、中間報告として記事にしてみます。
まず、この検証をどうやってしようか考えました。
ジグを常にふらふら泳がすには結構神経を使います。
そこで思いついたのがプラグでした。
プラグのうち、シンキングペンシルやミノーは巻くスピードに比例してブリブリ泳ぐものが多いですので検証にはもってこいです。
ここ1年以上、釣りに行ったときはジグよりもプラグを投げています。
まだ検証過程ではありますが、活性が高いときはどんなアクションでも喰ってきますが、渋いときはこのスピードは良さそうです。
実体験として、ブリブリと泳ぐ感触がわかるようになるとそれを常に感じたくなってしまいます。
手もとに感触がないとちゃんと泳いでいないのではないか、泳いでいないと釣れないのではないか、と考えてしまうのです。
また、ロングキャストが出来るようになると手元への感触は鈍くなりますので、余計この不安に襲われます。
ここで実体験を紹介します。
前述のとおり、キャストが遠ければ遠いほど手元への感度は鈍くなりますが、潮の流れが強いところではロングキャストをしても手元にブリブリを感じます。
このとき、普段は感じられないような先で感じられたことをうれしく思い、もっと感じたいと巻きを速めてしまったのです。
しかし、これでは釣れませんでした。
遠くてもブリブリを感じられるということはそれだけ潮の流れが速いということです。
つまり、もっとブリブリさせようと巻きを速めた結果、通常よりも速くルアーが浮きあがってしまっていたのです。
このことに気づき、巻く速度を逆に超スローに変えたところ、なんとか1匹を引っ張り出すことができました。
状況を振り返ると、潮の流れが速いときはリールを巻かなくても海中では釣り人を支点としてルアーが扇状に流れています。
このとき、凧あげの要領で、ほんのちょっと巻いてあげるだけで潮がルアーをちゃんと動かしてくれていたのです。
ブリブリが弱くても釣れるということを知っておくと、こうした状況でも冷静に対処できるようになります。
もっと言うと、シンペンやミノーをボトムに放置しておいて、潮の流れで流されるくらいのアクションでもヒラメやホッケは釣ることができます(毎回ではありませんが)。
あまり強調するといけないので最後に整理しますが、基本は規則的に左右に振られるスピードとしながらも、ブリブリが弱まって不規則にフラフラ泳ぐようなスピードでも釣れますので、余裕があれば引き出しの一つとして覚えておくと良いと思います。
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