ジグのルアーローテーションのポイント
「ルアーローテーション」とは、一つのルアーを投げ続けるのではなく、形状やカラーなどが異なるルアーをチェンジしながらする釣りを言います。
当サイトでは100均のジグに限定していますので、ルアーローテーションの選択肢としては、以下の画像のとおり全部で18パターンあります(ダイソージグのみの場合)。
ルアーローテーションの方法は、大きく2つのタイプに分けることができます。
一つ目は、その日のヒットルアーを探すためにルアーローテーションする方法です。
二つ目は、やりたいアクションや攻めたいレンジなどのイメージがあらかじめあり、それを実行するためにルアーローテーションする方法です。
前者は手数を出して正解を探す行動派タイプで、後者は仮説と検証を繰り返して正解を探す頭脳派タイプとも言えるでしょう。
前者は誰でも取り組みやすいですが、持っているルアーの数によって釣果が左右され、釣れたとしてもその理由を推測することが難しく、再現性が低いというデメリットがあります。
また、「このルアーは釣れる!」というルアー信仰に陥りやすくなります。
後者は、仮説検証を繰り返すことでスキルアップにつながり、その日以外にも応用できる再現性がありますが、釣果は仮説の質に左右されることになり、質の良い仮説を立てるにはある程度の経験が必要です。
こちらは「他の要素が理由だったとしても自分のウデで釣ったと勘違いする」自信過剰に陥りやすくなりますので、この信仰に陥らないようにするには再現性がポイントとなり、一度当たった仮説を別の機会でも成立するか確かめないといけません。
このように、上記2つのルアーローテーションの方法は一長一短あります。
前者については、特性の異なるルアーを予算の許す限りたくさん買い込んで釣れるまで換えながら投げてみましょうということで話は終わってしまうので、後者についてもう少し掘り下げてみます。
ここで後者の方法を再掲すると、
「やりたいアクションや攻めたいレンジなど予めイメージがあり、それを実行するためにルアーローテーションをするタイプ」
です。
個人的に、ルアーローテーションする最大の目的はアクションやレンジを変えることにあると思っています。
ルアーを換えることが必要なのではなく、アクションやレンジを変えることが必要なのです。
少年の頃の私はルアーローテーションとはルアーを変えることで、ルアーを変えれば何かが変わるのだから、そのうち釣れるだろうと思っていました。
そしてもう一つ、ルアーを変えれば当然アクションは変わるだろうと思っていました。
しかし、この2つは間違った考え方だったのです。
後者は、厳密には間違いではないのですが、ルアーを変えると確かにアクションやレンジは変わりますが、釣果を変えるほどの変化が起きるとは限らないのです。
特にショアジギングというジャンルでは多少の変化で釣果が変わることは経験上ほとんどなく、釣果を変えるには大幅な変化が必要なのです。
私はもう一つのサイト「激安ルアーテスターの途」で、数十個のジグを投げ込んで検証しているところですが、現在このことをほぼ確信しています。
ここが超重要なポイントで、ルアーローテーションをするときは全く異なる特性を持ったルアーに換えなくてはルアーローテーションの意味がないのです。
しかも、自分が今使っているルアーの特性を理解していなければ大幅な変化をもたらすルアーチェンジをすることができません。
極小のジグからどでかいジグへ、丸いジグから薄いジグへ、劇的にチェンジさせることがコツです。
ルアーローテーションには、自分のスキルが関係します。
テクニックがあれば、ルアーを換えなくてもルアーローテーションと同様の効果を生み出すことができるからです。
だから、テクニックのある人はルアーの数が少なくて済むことになります。
もしルアーボックスにルアーがたくさん入っている場合、既にルアーローテーションの罠にはまっているかもしれません。
まとめると、
- ルアーローテーションの本質は単にルアーを換えることではなく、アクションやレンジを変えること
- アクションやレンジを変えるときは大胆に変えること
このことに気を付けながらローテーションすれば、意味のあるルアーローテーションが出来ることでしょう。
冒頭に「ルアーローテーション」とは、一つのルアーを投げ続けるのではなく、形状やカラーなどが異なるルアーをローテーションしながら釣りをすることを言います。
と記載しましたが、この単語は「ルアーをローテーションすること」と誤訳されかねませんので、釣り人を惑わす言葉なのかもしれませんね。
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