100均ジグの弱点
100均のジグはこれまでたくさんの魚を連れてきてくれました。
だから、100均のジグは優秀であることに疑いの余地はありません。
しかし、使っているうちに弱点があることもわかってきました。
塗装が弱い、フックが錆びやすく品質が不安定であるというのは別記事を見ていただくとして、今回説明するのはアクションについてです。
100均ジグはとても優れたジグです。
元々持っている才能に加え、扱う人間が秘められた才能を引き出すことが出来れば、より多くの魚を釣らせてくれます。
しかし、どんなジグにも個性があります。
どんなに頑張っても出来ないことがあるのです。
長年100均ジグを愛用してきましたが、今回、現時点でどうしても出来ないことを4つ紹介したいと思います。
個性その1:手前への滑走
100均のジグでリフト&フォールするときの動きを想像してみてください。
リフトするとジグはスッと上へ持ち上がり、例えるなら山の頂上に登ります。
その後ジグがフォールするときに、登ったときのような速い速度で駆け下りて欲しいのですが、フリーフォールをすると垂直落下する確率が高く、カーブフォールをするとナナメの姿勢でヘロヘロとゆっくり下っていきます。
捕食者(ターゲット)からボトムに沿って逃げ惑う魚を演出したいのに、それが出来ないのです。
この原因として考えられるのが、センターバランスのウエイトと、水の抵抗が大きいことの2つです。
だから、解決策としては、水の抵抗を受けづらいような形状のフロントウエイトのジグが有効だと考えています。
ワームを使ったことがある人はジグヘッドを思い浮かべてみてください。
フロントウエイトのため、カーブフォールもスピードが出ますよね。
実際、この理想に近いジグを発見し、スピードをつけながらボトムに対して平行にすいっ、すいっと小さな山を作るようにジグを泳がせてマダイ75㎝を釣り上げました。
メーカーもののジグの中で一番形状が近いもの↓↓
個性その2:平行姿勢
その1で触れましたが、100均のジグはセンターバランスのため、平行姿勢を作ることが苦手です。
遠投すれば平行姿勢に近くなりますが、近くになるにつれナナメの姿勢になってしまうため、スピードのある横方向への動きができません。
防波堤の足元まで攻めたいのに、攻められないのです。
この解決方法としても、やはり抵抗が小さく、フロントウエイトのジグが有効だと思います。
また、リアにブレードつけて抵抗を大きくすることで、フォール時に姿勢を調整することも可能なはずです。
フロントウエイトのルアーと言えば、ダイソーのメタルバイブもそうです。
もしかしたら救世主となるかもしれません。
これは今後検証したいとことの一つです。
今は廃版となっていますが、ダイソーからジグベイトというリアウエイトのジグが販売されていたことがあります。
これを逆付け(リアのアイにラインを結ぶ)し、フロントウエイトにしてアクションした結果、2本のフックにイナダが2匹かかりました。
ジグベイトを持っている人は是非試してみてください。
個性その3:回転する
動きをする中で、100均ジグは回転します。
回転はフォール、ただ巻き、ジャーク、あらゆるアクションで起こり得ます。
回転は特にジグを速く動かしたときに生じやすく、形状が左右対称であることに原因がありそうです。
そのため、ゆっくり動かすか、非対称のジグを使うことで解決できそうです。
↑このジグは非対称の形状です。
個性その4:サイズが小さい
100均のジグは40gでも9㎝に満たないサイズです。
15㎝程度の魚から大型の魚まで幅広く釣れてそれはそれで嬉しいのですが、大物よりも先に小物がヒットしているということもあるはずです。
これは、低比重の素材を使ったジグを使えば解決しそうです。
今注目しているジグ
上記のとおり、100均ジグにはその特性上、どうしても出来ないことがあります。
そこで、
①抵抗が少ない
②フロントウエイト
③非対称形状
④比重の軽い
といった条件のジグを探しているところです。
①と③を満たすジグは、激安ルアーテスターの途で一部紹介していますが、良いものを2本見つけました。
②と④を満たすジグはまだ購入していませんが、今気になっている釣り具で紹介しています。
100均ジグに限らず、自分のメインジグの個性を把握し、メインジグに出来ないことを補える他のジグをうまく組み合わせることができれば、ジグだけであらゆる状況に対応できる最強のルアーローテーションが成立するはずです。
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