PEラインのスプール直結は要注意!!
リールにPEラインを巻くときは、一般的にナイロンラインなどを下巻きします。
PEラインは滑りやすいので、スプールに直接結ぶとラインがスプール上で空転してしまうからです。
しかし、下巻きは手間がかかります。
そこで調べてみたところ、動画サイトやブログでPEラインを直結する方法を見つけたので試してみました。
そのとおりやってみると、確かにPEラインをスプールに直結することができました。
いくら引っ張っても空回りしません。これいい方法を見つけたと思いました。
ところが、です。
実釣で使い物になりませんでした。
しっかりと結んだはずが、ラインが空転するのです。
同じリールのスプールを2つ持っていき、PE3号が巻いてある方は空転せずに使えたのですが、PE1.5号が巻いてある方はラインが空転してしまったのです。
なぜか。
いろいろ考えましたが、おそらく気温の影響です。
ラインを巻いているときの室温は約20℃。実釣時は約0℃。
最初はスプールの収縮だと考えました。
スプールは金属で出来ているので、気温が下がると収縮する。
その結果、スプールとラインの間に隙間が出来る。だからラインがスプール上で空転する。
しかし、もしスプールが収縮したのならば、PEライン3号の方も空転するはず。
もっというと、PEラインでなくても同じ状況が起こるはず。
しかし、これまでナイロンやフロロで起こったことはない。
ということは、ラインが原因である可能性が高い。
PEラインの素材はポリエチレン。
ポリエチレンの線膨張係数は金属よりも大きいので、温度変化による影響は金属よりポリエチレンの方が数倍より大きいみたいです。
今回、ラインは短くなる方向には収縮せず、幅が潰れるような方向で収縮したと考えられますが、詳しいことはわかりません。
家に帰り、PEライン1.5号の巻いてあるスプールで、室内20℃、外気温5℃で実験してみたところ、やはりラインは空転しました。
単に締めこみが甘かったのかもしれません。
PEラインのスプール直結はしない方がいいかもしれません。
筆者は直結したものはすべて下巻きをし直しました。
調べてみたら、ラインを巻く前に冷蔵庫で冷やしておくと良いんだそうです。
しかし、気温差、ラインの種類、太さ、湿度などいろいろな条件が影響していると思われますので、不安な方は面倒でも下巻きした方が良いでしょう。
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