【初心者向け】100均ジグで釣れるようになるために乗り越えるべき5つの壁

釣れる思考法, 初心者向け

100均ジグで釣りをしていると、同じ釣り場にいた知らない人から釣り方を教えて欲しいと声を掛けられることがよくあります。

「今使っているジグは100均の〇〇の〇gです」と説明すると、たいていの人が100均ジグを持っていて、ラインに結び始めます。

次に釣り方を説明し、真似してやってもらうのですが、これがなかなか釣れません。

ルアー経験者は割と早くコツを掴んでくれるのですが、初心者にとっては難しいようです。

ルアー経験者と初心者にはどうやら壁があるようです。

この壁はどんな壁で、乗り越えるにはどうしたら良いのか。

今回は、100均ジグで魚を釣れるようになるために乗り越えるべき5つの壁とそのポイントについて簡単に説明します。

乗り越えられていない壁がないか、特に初心者の方はチェックしてみてください。

これらをクリアすれば魚はもっと簡単に釣れるようになるはずです。

初心者の壁 その①:50m以上のキャスト

私はこれまで多くの堤防で釣りをしてきて、青物、根魚、平物と30種類以上の魚を釣っていますが、釣れるポイントは堤防付近にあることが多いため、遠投の必要性を感じたことがありません。

しかし、遠投しないと釣れない堤防や状況はあるでしょう。

ですので、50mはジグを飛ばせるようになりましょう。

ジグはルアーの中でも飛距離を出しやすいジャンルです。

もし50m以上飛ばせないなら、タックルバランスと投げ方を見直してみましょう。

タックルを見直すとしたら、特にロッドに気を遣ってください。

自分に合ったロッド選択が大事です。

私の場合、10フィート台のサーフロッドMクラスとやショアジギングロッドHクラスと同程度の飛距離を、8フィート半ばのロックフィッシュロッドHクラスを使えばより軽い力で投げることが出来ますので、後者のロッドが合っているといえます。

初心者の壁 その②:ボトム着底の感知

キャスト後、ジグがボトムに着底したことを感知できるようになりましょう。

魚のヒット率が最も高いのはボトム付近です。

また、ジグがボトムに着いている時間を出来るだけ短くすることがポイントです。

ボトム着底を感知するには、タックル選択に加え、風や潮といった状況に応じて適切なジグのウエイトを選択できるようになりましょう。

また、キャスト中やキャスト後の糸ふけの処理も非常に大切です。

初心者の壁 その③:ジグを時々ボトムに当てながらのただ巻き

これはボトムすれすれで誘う有効なアクションになります。

この壁をクリアするには、

・ハンドルを安定して巻くことができること

・ハンドルを速く巻いたり遅く巻いたりと、回転スピードを調整できること

・ロッドでボトムに当たったことを感じ取る力

の3つが必要です。

普段と反対の手でリールを巻くとよくわかるのですが、ハンドルを安定して巻くのは慣れないと意外と難しいものです。

ハンドルに意識が行くとロッドに気が回らないのでボトム感知できません。

そのため、まずはリールを巻く動作を身に付けることが大事です。

ルアー経験者、特にトラウトなど巻く動作の多い釣りをやっている人は大丈夫だと思いますが、何十年と釣りをやっている人でも、ちょい投げやサビキ釣りなどしか経験がない場合は意外と出来ないかもしれません。

そして、ロッド動作は動画サイトなどでは派手に見えるので目がいきがちですが、地味なリールを巻く動作があってこそ成り立つものです。

初心者の壁 その④:リフトやジャーク等のロッドアクション

これは正しくロッドを持ち、ジグに力を伝えることが出来るかどうかです。

リフト、ジャーク、トゥイッチは、基本的にロッドの移動距離と速度を変えれば良いので、どれか一つ出来るようになれば他は簡単に出来るようになります。

1つをしっかり出来るようになることが大事です。

初心者にはリフトが最も覚えやすいのでおすすめです。

初心者の壁 その⑤:ロッドアクション後、ラインを緩め、再びロッドにジグの重みが乗ったことを感じ取る

5つ目の壁は、初心者にとっての最難関の壁です。

この壁には2つの内容が含まれています。

・ロッドアクション後瞬時にラインを緩められること

・ロッドにジグの重みが乗ったことを感じ取れること

ジグのアクションは大きく分けて2つあり、一つはラインを張りっぱなしで行うアクションで、代表的なものがただ巻きです。

もう一つはリフト&フォールのように、ラインを張るアクションで誘って緩めるアクションで喰わせる、という張ると緩めるがセットになっているものです。

ラインを緩めるアクションには、

・ロッドを操作してラインを緩めること

・リールのハンドルを巻きすぎないように調節できること

が必要です。

最近のリールはギヤ比の高いものが主流になっているのと、安価でも高性能なものが多いためハンドルの自重で自動的にハンドルが回ってしまうこと、ロッドとリールを同時に動作するアクションが身についていると意外と難しいです。

この動作は経験者でも難しいようですが、大事なことなので意識的に行ってください。

ロッドを動かすとリールも同時に巻いてしまう癖がついている人は、ロッドアクションをするときはハンドルから手を放すと良いです。

ただし、この場合はジグがボトムに着底しやすいので、着底時間が長くならないように注意しなければなりません。

まとめ

今回は、100均ジグで魚を釣るための「初心者の壁」を紹介しました。

たった5つですが、結構奥が深いです。

しかし、難しく考えず素直に練習してクリアしていけば良いと思います。

投げ方やロッドアクションなどの動画は動画サイトにあふれていて、参考にはなりますが一つ注意が必要です。

それは体格やタックル、使うジグがバラバラなため、同じ動作をしても同じ動きができない可能性があります。

だから、何をしたいのかを先に明確にし、それをするために動画の動きを参考にしつつ、理屈もしっかり理解して両者を融合させてください。

繰り返しになりますが、演者と同じ動きをすることが目的ではなく、ジグをどうしたいのかが大事なのです。


当サイトでは、これまでタックルやテクニックの紹介記事はあまり書かないようにしてきました。

タックルは人それぞれ合うものが違いますし、小難しいテクニックは基本が出来てから覚えれば十分で、何より使いどころが肝心なのです。

実際のところ、テクニックは毎回使うわけではなく、何十釣行に1度の頻度でしか有効な場面はありません。

95%の状況は基本テクニックで釣れて、5%の状況で応用テクニックが必要だとしたら、どちらを覚えたら魚が釣れるようになるか、という確率の問題なのです。


初心者向けとして別途『MISSION』も用意していますので、壁をクリアしつつ、そちらにもチャレンジしてみてください。