漁港用ライトショアジギングロッド購入
はじめに
2021年、ライトショアジギング用のロッドを1本新調しました。
今回の記事は、主に漁港でダイソージグを使った釣りをする筆者が、どのような思考回路で1本のロッドを選んだかについて書いたものです。
おすすめのライトショアジギング用ロッドを紹介するような記事でありませんのであらかじめご了承ください。
参考:ショアジギングロッドの選び方↓↓
購入の動機
これまで他の記事で書いてきたとおり、ライトショアジギングでは主にベイトタックルを使ってきましたが、釣り方のコツがだいぶわかってきたので2020年をスピニングタックルデビューの年と位置づけました。
スピニングリールを新調し気合十分でしたが、新型コロナの影響で思ったほど釣りに行けませんでした。
釣行回数は少なかったのですが、スピニングタックルの釣りはベイトタックルの釣りと全く別物であることがわかりました。
そこで、2021年に新たな取り組みとして、ダイソー以外のジグとダイソージグを比較検証したり、ミノーやシンキングペンシル等のハードルアーを絡めた釣りを考えています。
現在はこの企画に向けて着々とルアーを揃え、準備を進めているところです。
これまでに購入したルアーは15~30gの左右非対称の扁平形状のジグ、ダイソーの「メタルジグ」より細身のジグのほか、30g前後のシンキングミノー、10~25g前後の細身のシンキングペンシル、25gのリップレスミノーがあります。
このうち、30g前後のシンキングミノーはどうしても使いたかったので購入したのですが、私が持っているスピニングロッドは802Mで適合荷重が24gのものしかなくスペック不足でした。
また、このロッドではダイソージグの28gと40gのジグすら扱えません。
アイナメなら40㎝もあれば根に潜られてしまうリスクがある弱めのロッドなのです。
こうしたことからもう少し強い竿を買う必要性を感じていました。
そして、いろいろと物色した挙句、シマノの『ハードロッカーBB S86H』を購入しました。
ある程度釣りを知っている人ならなぜこのロッドにしたか疑問に思うでしょう。
ライトショアジギングロッド用のロッドではありませんし、一般的に流行しているものと比較すると短いからです。
このロッドに決めるために考慮した要素は、使用するルアー、ロッドの長さ、ルアーアクション、テーパー(ロッドの曲がる位置)、値段、メーカーの特長などです。
思考過程を順に記載していきますので、ロッド選びにこういう考え方をする人もいるのだ程度の参考になればと思います。
使用するルアー
メインで使用ルアーはダイソージグ『ジグロック』18gです。
潮や風などの状況によって28gも使います。
また、同じくダイソーの『メタルジグ』は経験上18gはアクションをつけづらいので、28gの方を多用すると考えました。
この『ジグロック』、『メタルジグ』はブレードチューンを試す予定なので、ノーマルのジグよりも抵抗が大きくなります。
釈迦に説法ですが、同じ重さのルアーでも表面積が大きい場合など抵抗が大きい方がロッドへの負荷は大きくなります。
ジグは抵抗の少ないルアーの象徴のようなものです。
表面積が大きいプラグ類(ミノー、ペンシルなど)はジグと同じ重さでも抵抗は大きくなります。
シマノのロッドの適正荷重の表記を見てみると、ジグなら~100g、プラグ類なら~60gと書いてあったりします。
これはそのロッドがジグは100g(プラグは60g相当)の負荷なら耐えられますよと言っているようなものです。
話を戻して、2021年に使いたいルアーはダイソージグに加え、
- シンキングペンシル ~30g
- シンキングミノー ~30g
- リップレスミノー ~25g
- ダイソー以外のジグ ~30g
といったものを想定しています。
これらのうち、最もロッドへの抵抗が大きそうなのはシンキングミノーの30gです。
プラグ30gはジグの重量に換算すると40gと推定し、ジグを40gまで投げられるようなロッドに絞り込みました。
ロッドの長さ
ライトショアジギングロッドはだいたい9~10フィートのものが多く、サーフでは11フィート以上のものがあります。
ただ、私の場合は漁港での釣りがメインであり、長いとルアーアクションの操作がしづらく、体が疲れると釣りに集中できないので8フィート台の長さが好みです。
ルアーアクションとテーパー
ジグを使うときのロッドアクションは主にリフト、縦のジャーク、シェイクを使います。
ミノーでは横ジャークやトゥイッチも想定されます。
私は一般的なライトショアジギングで使うアクションよりも多くのアクションを使うので、ハリが強すぎる(高弾性)と手首や腕に負担がかかります。
かといってあまりに弾性がないとルアーにキビキビしたアクションがつけられません。
また、テーパー(ロッドの曲がりが大きい箇所)ですが、ティップすぎる(ファーストテーパー)とシェイクやトゥイッチといった細かな操作はやりやすいけれど、ミノーのジャークなど大きい負荷がかかるアクションはロッドが破損するリスクがあります。
逆に、テーパーが手元に近すぎる(スローテーパー)と細かなアクションがやりづらそうです。
そこで、弾性については高弾性すぎないもの、テーパーはレギュラーテーパー(標準的な曲がり箇所)のものを基準としました。
値段
ここは重要なところです。
安ければ安いほど良いですが、負荷の大きい釣りなので安すぎるのも不安です。
目安として1万円~2万円としました。
メーカーの特徴
ここで、ロッドメーカーの特徴について個人的な見解を述べたいと思います。
アブガルシア、メジャークラフト、ダイワ、シマノのロッドを、実売価格8千円~2万円以下のものをそれなりの本数使用した経験から、それぞれロッドの特徴は次の通りです。
- アブガルシア…よくしなる。バットが強い。ハリ(弾性)は弱め。
- メジャークラフト…高弾性。その分、体への負担が大きい。
- ダイワ…弾性高め。キビキビとしたロッド操作がしやすい。
- シマノ…しなり方がきれい。バランスが良い。べリーからバットにかけて強い。
候補の絞り込み
ここまでで条件を満たすものとして候補があがったのが2つ。
一つはダイワのジグキャスター。
90Mを使用したことがありますがかなり使いやすかったです。
適合ウエイト、曲がり方は理想どおり、そしてお値段も1万円以下。
一つ注文を付けるとしたら、グリップエンドが長いので細かなロッドアクションは難しいです。
このジグキャスターですが、2021年2月にモデルチェンジをするとのことので旧版が在庫なし。
あれば最後まで迷ったでしょう。
そしてもう一つの候補はハードロッカーBB S86H(シマノ)。
40gまで投げられて、8フィート台と理想のスペック。
ミノーのジャークもやりたいので、高弾性ではなくても良い。
これは2019年モデルでした。
MLやMといった少し柔らかいものが人気のようですが、Hは人気がないためか在庫が品薄。
ネットで在庫のあるお店が見つかったので最終的に後者に決まりました。
最後に
今回新調したロッドは商品名のとおり根魚用です。
バットは強いと思いますが、ライトショアジギングにどのような不都合があるのかはわかりません。
その辺も含めて今後検証していきたいと思います。
ここまでをまとめると、ロッドの選び方はいろいろありますが、
- 釣りをする場所→ロッドの長さ
- ルアー適合ウエイト→ロッドの硬さ
- ルアーアクション→テーパー、弾性、硬さ
- 値段
という考え方で絞り込むという結果になりました。
ロッドの長さが9~10フィートという条件であれば候補は相当増えるはずなので、絞る要素は好きなメーカーだったり、デザインだったり、発表年であったりすると思います。
今回のように「こういうロッドが欲しい」と条件をある程度絞りこんでから探すこともあれば、新しいジャンルの釣りをするときはランキング等を参考に探すこともあるでしょう。
HPで検索するとランキング形式の記事はたくさん見つかりますが、執筆者自身が使ったことがないロッドを勧めている場合もあります。
さらに、そのランキングサイトを参考に別のランキングが生まれたりしています。
こうなると実態を反映しないランキングサイトになってしまいます。
とはいえ私もランキングサイトは参考にしています。
しかし、長さもそうですが、根魚用でもエギングロッドでもショアジギングは出来ると思いますし、巷にあふれている情報に縛られずもっと柔軟に考えて良いと思います。
個人的にはリール選びよりもロッド選びの方が難しいと思っていますので、この記事がロッドを選ぶときに少しでも参考になれば幸いです。
【実釣インプレ】
ハードロッカーBBを実際に使用してみた感想ですが、キャスト時のロッドのブレが少なく、軽いので振り抜き易かったです。
グリップエンドは短めで、シェイクの操作はやりやすかったです。
ただし、脇に挟みたい人にとっては中途半端に短いかもしれません。
ブランクスは想定よりもしっかりとしていて、18gのジグだとロッドに重みを乗せて投げるのは少しコツがいるかもしれません。
30g前後のルアーはロッドに重みを感じやすく、投げやすいと思います。
40gのジグロックでも思い切り振り抜いても大丈夫でした。
30㎝弱のホッケが釣れたときのロッドの曲がりはコチラ↓↓
この曲がり方であれば40アップのアイナメでも獲れそうです。
※後に70㎝のマダイを釣りましたが、大丈夫でした。
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