初めてのライトショアジギングロッド購入(メジャークラフト クロスライド 5G 942ML/LSJ)
この度、初めて自分用にライトショアジギングロッドを購入しました。

これまでは万能ルアーロッドやシーバスロッド、ロックフィッシュロッドを使ってきたため、「ライトショアジギングロッド」ジャンルのロッドを購入したことがありませんでした。
今回は、なぜライトショアジングロッドを購入したのか、どういうところに注意してロッドを選んだのかといった思考過程を記事にしました。
筆者は100均ジグでのライトショアジギング経験が5年以上、青物から根魚まで30種類以上の魚を釣ってきました。
ライトショアジギング経験者が初めてライトショアジギングロッドを購入するのはあまりないケースだと思いますが、新たにロッドの購入を考えている人の参考になれば幸いです。
はじめに、当サイトを初めて来られた方に注意事項があります。
筆者は、釣りの本質を掴むため敢えて100均ジグを多用し、100均ジグが持つ潜在力と釣り方の可能性を探る釣りをしていますので、釣具店や釣りのプロの考え方とは異なります。
100均ジグでの釣りに偏った考え方であることを念頭に入れてお読みください。
ロッドに求めるもの
今回ロッドを購入するにあたって、ロッドに求めたものを以下3点に整理しました。
①ただ巻きを前提としたアクションが出来ること
②取り回しが良いこと
③手ごろな価格であること
まず、①について説明します。
100均ジグでの釣りのアクションは、リフト&フォールとただ巻きの2つが基本の操作だと考えています。
リフト&フォールアクションはベイトタックルが、ただ巻きアクションはスピニングタックルがやりやすいので、その時にどちらのアクションをメインで行うかによって使い分けています。
ベイトタックルは既にあるので、今回はただ巻きアクションをするためのスピニングロッドで、リフトやジャーク等のロッド操作もしやすいものを探すことにしました。
ただ巻きのアクションは別記事で説明していますが、ボトム付近のただ巻きの途中にリーリングを止め、ロッドアクションでジグをふわっと動かすアクションをやりたいと考えていました。
(ちなみにただ巻きアクションは地味ですが、釣るという意味でも釣りがうまくなるという意味でも重要です。)
これはまだお試し中なのですが、ヒラメやマダイに有効なアクションだと考えているからです。

また、その他にもトゥイッチやジャークなど、瞬時にジグを動かすアクションもしたいと考えていました。
ロッドがだるっとした感じのものだと、ロッドをいかに早く動かしても、ロッドが力を吸収してしまうためジグを素速く動かすことが出来ません。
反発力が高いようなロッドであればジグをキビキビと動かすことができます。
次に②取り回しについてですが、ロッドが長すぎると扱いが難しく、キャストやアクションで集中力が要求されるため、こうしたストレスの少ない9フィート前後を候補として考えました。
③手ごろな価格については、もちろん安い方が好ましいですが、2020年に実施したスピンニングタックルデビューの企画の際に調べてもなかなか希望に沿うものが見つからなかったので、ある程度覚悟はしました。
候補に挙がったロッド2つ
こうした中、2つのロッドが候補にあがりました。
候補①シマノ 23ディアルーナ90M
1つはシマノの『ディアルーナ』です。
2023年にモデルチェンジされたシーバスロッドで、番手が非常に豊富でコスパが良いと評判です。
ショアジギング用の番手ではないもので前作、新作をそれぞれ持っていますがクセがなく使いやすいです。
今回狙ったのはS90Mで、28gと40gが扱いやすそうです。
このロッドで懸念していたは先重りです。
ここでいう先重り感は、ロッドを構えたときにロッドティップが下がってしまい、振り上げるのに重さを感じることを指します。
ロッド自体は非常に軽量なためキャスト時の影響はないと思いますが、ただ巻きアクションをする際にはロッドティップを水平よりやや上方に構えるため、先重り感は疲労につながります。
ディアルーナはシーバスロッドのため、ショアジギングロッドよりロッドエンドからリールシートまで短く、先重り感に影響すると考えました。
このあたりが気になったため、実際に店舗に2回行って確かめました。
候補② メジャークラフト クロスライド 5G 942ML/LSJ
もう一つの候補は、メジャークラフトのクロスライド5G 942ML/LSJ です。
ディアルーナの先重り懸念が拭えず、これを解消した上で出来ればファーストテーパー気味のロッドはないかと探していたところ、候補に挙がってきました。
過去にトラウトロッド、メバルロッド、パックロッド等何本かメジャークラフトのロッドを購入しましたが、どれもパキパキ・ギシギシだったのでショアジギングロッドにはあまり向いていないと思い、メーカーを候補から外していました。
また、低価格帯に強みのあるイメージが強かったので、ディアルーナよりも高いこの製品はどのあたりに優位性があるのか疑問でした。
ユーザー層を考慮しながら商品レビュー等を解釈してみましたが、やはり詳細は実際に使ってみないとわかりません。
購入前に整理したディアルーナとの違いは、以下のとおりです。
・ショアジギングロッドのジャンルであること(ディアルーナはシーバスロッド)
・レギュラーファースト(ディアルーナはレギュラー)
・やや長い9.4フィート(ディアルーナは9.0フィート)
・リールシート位置からロッドエンドまで長い=先重り感の減少
・価格は1000円前後高い
メジャークラフト クロスライド 5G 942ML/LSJを購入
熟考した結果、購入したのはメジャークラフトのクロスライド5G 942ML/LSJです。
決め手は先重り感が少ないという予想と、レギュラーファーストテーパーです。
ライトショアジギングは豪快に巻き上げながらシャクリ上げるイメージがありますが、私の場合はただ巻きアクションに加えてロッドでやや繊細なアクションをしたかったので、先重り感とテーパーが決め手になりました。
また、メジャークラフトは先述のとおり、かつてのロッドのイメージではショアジギングには適しておらず、全体的に低価格帯のイメージを持っていましたが、ジグパラショートを使ってみて、メーカーに対するイメージも良い方向へ変わりつつありました。
賭けの部分は多くありましたが、こうしてメジャークラフトのクロスライド5G 942ML購入を決めました。
ロッドの到着・開封
ロッドは楽天で注文し、注文から1週間後に到着しました。

ソフトケースでした。

このケースを見て、メジャークラフト感を思い出しました。

MLとは言え、ショアジグロッド。
こんなに細くて大丈夫なのかと少し不安になります。

ガイド径は小さいです。
ガイドの足は長めです。

リールシートはこんな感じ。
最後にスぺックを。

持ってみた第一印象は、軽い!!
MLとはいえこの軽さで本当にジグが投げられるのかと不安になるほどで、計測してみると128gでした。
筆者がこのロッドで狙う最大サイズはブリなら5kg、その他マダイやサワラ等なら6㎏くらいです。
破損はしないと思いますが、どのくらいパワーがあるのかは実際に魚をかけてみないとなんとも言えません。
実釣後の感想
第一印象はとにかく軽い
使ってみての印象ですが、軽い!です。
開封時も軽さが印象的でしたが、使ってみると意外と違ったりというパターンもありますが、このロッドは実際にキャストして、アクションして、ランガンして、いろいろしましたが、この軽さは本物です。
操作性
ただ巻きアクション、トゥイッチ、ジャーク、リフト等いろいろと試しましたが、軽さの恩恵を受けて操作性は良いです。
また、実際よりも短く感じるほど取り回しの良さを感じました。
懸念事項①先重り感は合格ライン
懸念していた先重り感は、合格ラインです。
多少の先重り感はありますが、アクションしているときに気になることもありませんし、移動の際にティップが下がってしまって地面に刺さりそうになることもありません。
懸念事項②パキパキ・ギシギシ感
かつてのイメージから、ロッドのパキパキ・ギシギシ感を想像していました。
しかし、速いジャークや根掛かりをした際にあおってみましたが、全く感じませんでした。
きれいなしなりでしっとりした感じに仕上がっています。
2023年9月追記:使っているうちに、少しギシギシ感を感じるようになってきました。ロッドアクションの際には感じませんが、キャストの際にギシっと振動があります。シマノの竿では感じたことがなく、原因は不明で、破損につながらないか気になります。
2024年11月追記:ギシギシ感はなくなりました。気温のせいなのか、よくわかりません。
合わせるリールの番手は3000番でも4000番でもOK
このロッドに合わせるリールの番手は、3000番(18レガリス)でも4000番(19ストラディックC5000)でも大丈夫でした。
リールとロッドのバランスについては、所有している10フィートのサーフロッド(NESSA XR S104M)では4000番は大きすぎ、3000番は小さすぎるといったことがありましたが、このロッドはどちらの番手にも合わせてもバランスが良かったです。
これは店頭では試せないので、購入を検討している人には伝えておきたいですね(バランスは好みの問題もあります)。
感度良好
感度は良好です。
ジグ以外にもプラグやワームを投げて操作してみましたが、ちゃんとボトムの材質も伝わってきます。
小さなクロソイのアタリもわかりました。

メインのジグは28gと40g
100均ジグは18g、28g、40gの全種類を投げましたが、投げやすかったのは28gと40gです。
18gも投げることは出来ますが、ロッドを速く振らないとロッドに重みが乗りませんので、ややコツが要ります。
気になるところ
何回か実際に使ってみたので、このロッドの気になる点を挙げてみます。
ガイド径の小ささとガイド足の長さ
ガイド径が小さいため、理論的に考えるとガイド径が大きい場合よりもキャスト時にラインへ抵抗が大きくなります。
キャスト時のラインのバタつきは抑えられますが、飛距離の低減とガイド絡みが心配です。
フリーフォール時には適度なテンションがかかるので、好みが別れそうです。
また、ガイドの足が長いのでライントラブルが起きないか心配です。
たとえば、リフト&フォールやジャークをするときにはラインスラックが一時的に発生しますが、一瞬ラインが弛んだ際にガイドに絡みそうな気がします。
ただ、今のところはトラブルは一度も発生していません。
ロッドエンドが長い
ショアジギングロッドはロッドエンドを脇に挟んで操作することを想定しているので、リールシートからロッドエンドまで長めに作られています。
これが、人によっては長すぎてキャストしづらい、アクションしづらいと思うかもしれません。
これまでにショアジギングロッドを使用したことがある人はそういうものとして違和感はないと思いますが、シーバスロッドやロックフィッシュロッドを主体に使ってきた人は、長くて扱いづらいと感じるかもしれません。
また、背の低い方や腕の短い方はキャスト時に窮屈に感じるかもしれません。
こちらも慣れと好みの問題です。
耐久性
折れやすさについては、ギシギシ・パキパキ感が少なく、しなやかさがあるように思います。
購入当初のハリ等がどれくらいもつかという点については使い続けないとわかりませんが気になるところです。
2023年9月追記:ガイドに曲がりあり
何回使っていて気が付きましたが、一つのガイドが若干斜めに取り付けられていました(下の画像参照)。
バッドから2つ目のガイドなので相当な力がかからないと曲がりません。
実際、手で直そうと力を加えてみましたが壊しそうなのでやめました。
購入当初にじっくりチェックしていなかったので、確証はありませんがおそらく最初から曲がっていた可能性があります。
実釣には今のところ影響ありません。

まとめ
今回は初めて購入したライトショアジギングロッドのレビューを行いました。
ただ巻きアクション中心、先重り感小さめといった「注文」がある中で良いロッドに出会えたと思います。
記事執筆時点で実売価格2.3万円前後です。
「注文」がなければ、もっと安価なライトショアジギングロッドはあるでしょう。
また、4万円の予算があればさらに選択肢は広がると思いますが、とりあえずライトショアジギングをやってみたいという人にとっては十分なロッドだと思います。
個人的にはこれまでしっくりくるスピニングロッドがないことが悩みだったので、これで一つ減りました。
今後はベイトタックルと並行して、スピニングタックルも使って行こうと思います。







※2025.1.18追記
アタリは手もとで感じるより、ロッドティップを目視した方が良いです。
ヒラメとサクラマスのアタリからフッキングまでのシーンを動画におさめたので、ロッドティップにどうアタリが出るか参考にしてみてください。
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