【徹底解説】2020年夏発売!ダイソー『メタルジグ』

100均商品解説

2020年夏に発売されたダイソーの『メタルジグ』。

発売当時はイワシカラー1色でしたが、2021年春にグローカラーが追加で発売されました。

細身で遠投ができる上にセンターバランスだから使いやすい。

話題の『メタルジグ』について、これまでにダイソーで発売された『ジグベイト』、『ジグロック』を使い倒してきたダイソージギンガーが特徴を詳しく解説します。

2020年夏発売
ダイソーの『メタルジグ』
2021年春にグローカラー2色(左2つ)が追加
2021年秋にリニューアル
(画像上がリニューアル後)

ダイソージグとは

今回紹介するダイソーの『メタルジグ』は、全国の100円ショップ『ザ・ダイソー』で売られているものです。

ここ数年を振り返ってみると、ライトショアジギング用のルアーとして、『ジグベイト』と『ジグロック』という2種類が売られていました。

しかし、2020年7月末に『ジグベイト』が廃盤となり、その代わりに今回の『メタルジグ』が登場しました。

『メタルジグ』
2021年秋ver(上段)
2020年夏ver(下段)

『メタルジグ』は全3種類

新発売の『メタルジグ』は、重さが18g(0.6oz)、28g(1.0oz)、40g(1.4oz)の全3種類のラインナップとなっています。

今回の商品からボディに重さ(〇〇g)が刻印され、わかりやすくなりました。

※1oz(㌉)≒28.35g。表記と実際の重さには誤差がありますが、これは他のルアーでも同じで実釣には影響ないでしょう。

カラーはイワシカラーとグローカラー2種類の計3種類です。

カラーは3種類

既存商品『ジグロック』との比較

重さ

『メタルジグ』と『ジグロック』の重さのラインナップは、ともに18g、28g、40gの3種類です。

 

カラー

『メタルジグ』はイワシカ、フルグロー、パープルゼブラグローの3種類で、『ジグロック』はブルーピンク、シルバー、グリーンイエローの3種類です。

グロカラーは蓄光するので、暗くなってからスマホなどのライトで一定時間照らしてやると↓の画像のように光ります。

グローカラーは一定時間光を当てると光る

シルエットとバランス

どちらもセンターバランスです。

『メタルジグ』は、横から見ると頭の方が尾の方より太く、上から見ると頭の方より尾の方が太くなっています。

これにより、総合的にセンターバランスと謳っています(後述しますが、この形状には懸念事項があります)。

『ジグロック』は、横から見ても上から見てもほぼ中心が太くなっています。

ただ、よく見てみるとわずかに後ろ側が太くなっています(リアバランス寄り)。

リングとフック

40gで比較してみました。

左側が『メタルジグ』で、右側が『ジグロック』のものです。

写真ではわかりづらいですが、右側の『ジグロック』の方がフックが若干大きいです。

リングの大きさはどちらもほぼ同じです。 

フックは先端があまいものもあり、決して鋭い方だとは言えないでしょう。

どちらのジグもリングとフックはメッキ加工されているようですが、被膜が弱く剥がれやすいので、岩や地面などにぶつかって傷がつくとそこからすぐに錆びてしまうでしょう。

そのためフックとリングは釣行前に交換しておきましょう。

 

ラインアイ

ラインアイはジグロックより太くなりました。

太くなった影響で変形しにくくなりましたが、その反面リングの付けはずしが大変になりました。

小さなサイズのリングが使えなくなった影響で、フックがリングの中に入ってしまうトラブルは増えるでしょう。

下の商品で言えば、#3か#4が良さそうです。

ラインアイに塗装やコーティング剤がべったりついているので、個体によってはプライヤーでそれを削って落とさないとリングが入らないことがあります。

 

釣れる魚は?

釣れる魚として旧版には”サワラ・ハマチ・アジ・サバ・タチウオ・ヒラメなど”、新版には”サワラ・青物・タチウオ・ヒラメ”と記載があります。

ライトショアジギングの主なターゲットである青物中心の記載になっていますが、実際にはもっと多くの種類の魚が釣れるでしょう。

カサゴ、ソイ、メバル、ハタ系といった根魚も十分狙えます。

既存商品『ジグロック』では、上記根魚に加えて、マダイ、ホッケからイカやタコまで釣ったことがあります。

 

『メタルジグ』に適したタックルは?

ライトショアジギング用のタックルや硬めのエギングタックルが適していると思います。

ターゲット、釣り場、使用するジグの重さによって自分にあったタックルを選びましょう。

例えば青物がターゲットであれば糸巻き量の多いリール、砂浜で釣りをするなら長めのロッド、漁港内で18gしか投げないならライトタックルで十分でしょう。

『メタルジグ』を遠投した時にロッドに過度な負荷がかかると折れたりしますので、タックルのミスマッチが起きないように気をつけましょう。

 

使用上の注意点

釣行前にフックとリングを交換する

フックとリングは錆びやすいものが使われています。

地面に落としたり、岩にぶつけたりするとコーティングが剥がれ、そこから一気に錆びが進行します。

錆びたフックは刺さりが甘くなり、また、折れやすくなるので使うとしても最初の1回限りとした方が良いでしょう。

フックとリングの錆びの実験の記事がありますので、気になる方は見てみてください。

 

ボディの塗装の弱さとウレタンコーティング

フックだけでなくボディの塗装も弱いので、地面に落としたり岩にぶつけたりすると剥がれて鉛色の本体が剥き出しになっていくでしょう。

塗装の弱さを補うためにウレタンコーティングを行って強化することもできますが、ボディが分厚くなって動きが悪くなる可能性があります。

また、塗装が剥げても釣れますので特にコーティングしなくても良いでしょう。

ボディのねじれ

今回の商品において、個人的に最も気になっている点です。

上述しましたが、『メタルジグ』は横から見ると頭(前)側がより太く、上から見ると後側が太い形状になっています。

これまでのジグと比較するとやや複雑な形状なので、軸に対して左右対称に作られているか、言い換えるとジグにねじれが発生していないかがとても心配です。

ジグにねじれがあるとジグが一方向に回転する可能性があります。

そうなると釣果が落ちるでしょうし、ラインがヨレるトラブルにも発生します。

売価100円ですのでハイクオリティなものは期待しませんが、回転してしまうような不良品が出てこないことを祈ります。

『ジグベイト』や『ジグロック』は単純な構造だったので、こういった懸念はほとんどありませんでした。

これは今後検証してみる必要がありそうです。

 

ちなみに、サルカン等を使ってヨレをとるような工夫はできます。

心配な方は使ってみてはいかがでしょうか。

私は必ず使っています。

個体差は気にしない

釣り人の中には、細かいところが気になる人がいます。

ラインアイが曲がっている、塗装が剥がれているなど、着眼点は多岐に渡ります。

確かに、釣りによってはそういった細かなところが釣果に影響することもあるでしょう。

しかし、『メタルジグ』を使用するライトショアジギングは、ある意味その対極にある豪快な釣りです。

多少個体差があったところで釣果への影響は小さく、それよりも重要なのは釣り場所であったり、魚の回遊のタイミングであったりするわけです。

個体差を気にすると、自信を持って釣りが出来なくなります。

釣れるようになるまではこれは釣れるルアーなんだという自信を持つことは重要です。

個体差はあまり気にしない方が良いでしょう。

『メタルジグ』の取り扱い店舗は?

「ザ・ダイソー」の商品なので全国の店舗で売られているはずですが、取り扱いのない店舗があったり、店舗によって発注時期や納入時期が異なったりします。

ダイソーは、大型店、標準店、小型店などに分かれており、大型店だからといって置いてあるわけではありません。

また、店舗によって発注する数や種類が異なりますので、人気のない種類は置いていないことがあります。

 

取り寄せる場合はバーコードが必要な場合がありますので、以下に画像を貼り付けておきます。

 

裏面
裏面(上)
裏面(下)

グローカラーは↓

グローカラー旧版
グローカラー旧版
グローカラー新版
グローカラー新版

マニアックな視点

さて、ここからはダイソージグのヘビーユーザーには共感してもらえるようなマニアックな話をしたいと思います。

パッケージが簡素化された

商品説明紙の比較
プラケースの比較

左が新商品の『メタルジグ』、右が既存商品『ジグロック』です。

商品説明の紙が半分以下のサイズになりました。

また、プラスチックケースも半分以下のサイズになっています。

これは大変嬉しい。

リピーターにとってパッケージは捨てるだけのものですから、環境負荷軽減や家庭でのゴミの削減になります。

今の時代、こういう工夫は大切ですね。

ちなみに、商品説明紙とプラスチックケースはパッケージの左上に貼られた丸いシール1個だけでとめられています↓

本体の材質が強化された

商品説明を読むと、ジグロックの本体は鉛と記載されているのに対し、『メタルジグ』は鉛・アンチモンと記載されています。

鉛にアンチモンを混ぜると強度がUPするようです。

長く使用しているとテトラや岩に当たってボコボコに変形し、釣果に影響は感じませんでしたが、ときおりペンチで修正する必要がありました。

検証はまだですが、頑丈になったということであればありがたいことですよね。

※2021年秋のリニューアルにより、アンチモンの記載がなくなりました。

ちなみに、フックもカーボンスチールからハイカーボンスチールに変更されています。

※2021年秋のリニューアルにより、アンチモンの記載がなくなりました。

『ジグロック』が廃版になる!?

昔から釣りをしてきた人は、商品名を聞いたときに違和感を感じたのではないでしょうか。

そう、今回の商品名は『メタルジグ』です。

 

どういうことかというと、“メタルジグ”という言葉は、鉛やタングステンで出来たルアーの1ジャンルを指しています。

例えば、ダイワというブランドが出しているメタルジグのジャンルのうち『TGベイト』という商品名があったり、シマノというブランドのメタルジグのうち『コルトスナイパー』という商品名があるのです。

ダイソーで考えてみると、これまでは“メタルジグ”というジャンルの中の商品名として、『ジグベイト』と『ジグロック』がありました。

しかし、今の状況はダイソーのメタルジグというジャンルに『ジグロック』と『メタルジグ』という商品名があるわけです。

ジャンルと商品名が重複しているわけです。

 

つまり、『ジグロック』は今後廃版となり、『メタルジグ』に一本化するのではなかろうか。

 

『ジグロック』は本当によく釣れるジグでした。

仮定の話ですが、『ジグロック』が廃版になるとしたら、上述したように『メタルジグ』のねじれが起きないように製造工程を整備してからにしていただきたい。

さらに仮定を加えた話ですが、一方向に回るような不良品が多発する『メタルジグ』のみのラインナップとなれば、ダイソージグ離れが起きてしまうかもしれません。

 

気になる釣果は今後

ダイソーで新商品のジグが発売されたという情報を聞いてから、協力者とともに数店舗まわり、本日ようやく全種類揃ったので残念ながらまだ実釣できていません。

しかし、今回の新商品も、“ダイソージグ「でも」釣れる”から“ダイソージグ「は」釣れる”と言えるような傑作であることを期待しています。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

今後は釣果のほか、釣り方についてもアップしていく予定です。

当ブログでは、ダイソージグでの釣果のほか、釣り方やQ&Aなども載せていますので良かったら覗いてみてください。

追記:メタルジグの釣果

クロダイ
イナダ
カンパチの幼魚
クロソイ
アジ
キジハタ
クロサバフグ

『メタルジグ』でも釣れてます!

100均商品解説

Posted by KEN(運営者)